外食
第11話 外食
大物を倒した俺はソーレと一緒にレストランに来ていた
レストランと言ってもかなり庶民向けの店でハードルはそれほど高くない
「ソーレ、似合ってるよ」
ソーレは昨日買った品のいい白を基調とした服に身を包んでいる
「ありがとう、リヒトも似合ってるよ」
「そう?良かった」
普段人に容姿を褒められる機会があまりない俺としてはお世辞でも嬉しい
勿論、俺は本心から言っているが
しばらく二人でメニュー表を見つめる
「ソーレ、決まった?」
「うん、パスタにする」
二人とも注文が決まったタイミングでウェイターに伝えて待つ
「リヒトに伝えたいことがあるんだ」
ソーレが真っ直ぐ俺を見て口を開く
「何?」
「これから私がしたいこと、今日一日、改めて考えたんだ」
ソーレの語気が強まる
「うん」
俺は相槌を打つ
にしても昨日の今日でよく人生を決められるな
そういえばソーレは昔から何でも決めるのが速かったな、そこは変わってないんだ
「私……、冒険者になることにした」
よりにもよって
「冒険者……か」
危険な職業だが元貴族で魔力量の高いソーレなら十分活躍できる可能性は高いだろう。だが、それでも十分過ぎる程に危険なことには変わりない
「今まで自由に暮らせなかった分、冒険者として自由に暮らしたいんだ。……どうかな?」
今まで不自由を強いられて生きてた反動の感情でもあるんだろう
なら、ソーレに対して冒険者という選択はかなりオススメできる
「ソーレが決めたなら勿論、応援するよ」
いずれにしても、その選択を俺に止める権利はない
まあ、心配はあるが――
「ありがとう……それで、リヒトに頼みたいことがあるんだけど……」
俺に頼み事?何だろう
「俺にできることなら最大限のサポートをさせてもらうよ」
「じゃあ、さ、リヒト……私と一緒にパーティーを組んでくれる?」
ソーレは申し訳なさそうに言う
「う~ん、」
確かに、それなら危険はかなり回避できる
俺は割と強くて近接戦が得意、ソーレは特に魔力が強い、長所を生かすとしたら遠距離から中距離向きだ
なるほど、互いの痒い所に手が届くバランスのいいパーティーになりそうだ
「絶対、足手まといにはならない、からっ……私っ、まだリヒト以外の人、怖くて、だからっ」
沈黙を否定だと感じたのかソーレが矢継ぎ早に言葉を紡ぐ
「ああ、別に渋っていた訳じゃないんだ、むしろ一緒に組んで欲しいと思っていたよ」
「本当?」
「本当だよ」
「じゃあ、私と組んでくれるんだ……やった!」
ソーレは小さくガッツポーズを作った
何気ない仕草も可愛いな
「明日、ギルドで登録しよう」
「うんっ」
運ばれた料理を堪能した俺たちは家に帰った
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