第三話 半信半疑
本当に、その物語が実在したとして、その物語を、信じるか、信じないか…。
人によって、思考が違う。だから、信じる人と信じない人が世の中には、たくさんいる。
俺の過去なんて、誰も信じないものだろう。聞いたとしても、軽く見られるだろう。
そんな風に思ってしまう。
どうしても、その物語には真実がある。
なぜその物語が実在していたのか。これさえつかめばいいのに、信じない人と来たら、それを拒む。
なぜか?それは、怖いからだ。その真相を知って、自分が相手と違うことを言っているようなことが、恐ろしく、怖いからだ。
その恐ろしさというのも、凄まじく、疑いを一気に晴らし、信じる者だけに与えられるものがあるほどだ。
それが、信じるか信じないかの違いだ・・・。
こんな話をなぜ始めたか…。
それは、これからのこの物語には、必要不可欠なものがあるからだ。
真実と嘘がまじりあう、世界。
現時代では、それを半信半疑時代と呼んでいる。
なぜかというと、その真実と嘘を信じる者もいれば、信じない者もいるという、面倒な世界だからである。
たとえば、この二つのどちらにも行ける人物がいるとしよう。
その人物は、信じる者と信じない者が、そのどちらかを決めろという。
その決めるまでの道のりの中、その人物が突如消えるとしよう。
そうなると、今度は、信じる者と信じない者たちは、激怒するだろう。
なぜなら、‘一人、裏切り者がいた‘ということに思い込むのだから・・・。
そして、その裏切り者たちが、たどり着いた場所が…。
連合機関総司令部 第七星 魔法書第七組。
略して、連七星。
俺らとは、あまり関連性のない物だとは思うが、これはこれで、必要な情報だろう。
それから、あのリス…あのあと、リスが、こちらを向いてきたときに、「僕は、績だよ。憑依してみた。」
と、さりげなく言ってきた…。
自分のことは、リムギと呼べと言ってきたが、どう考えても、 リム のほうがいいので、リムと呼ぶことにした…。




