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第二話 リスと野球少年

その光から解き放たれた物、それは、90cmくらいのバットと首に鈴をつけ、しっぽの先っぽに赤い小さな宝石をつけたリスが出てきた…。

そして…。

「いったたぁ…。」

頭に、ニット帽…いや、野球のときにかぶる帽子をつけ、それと同様に、服も野球のときに着るものを着た青年が現れた。

「ここどこだよ…?」

(この指輪は、ルビーの力を使った魔方陣が込められた指輪だ。大切に保管しとけよ。ああ、それと、僕は少し用事があるから、少し通信を遮断する。)

といった後、績の声は聞こえることはなかった。

そして、残ったのは、この野球青年とリスと俺だけだった。

「…ねえ、名前は?」

と、俺が言うと

「俺か?俺は、日下部 昂治。野球部部長だ。お前は?」

と言われるのも予想通り。

「俺は、天宮 雪嘉。よろしく。」

と俺が言うのを無視するかのように、

「しっかし…ここはどこだ?いきなりのことで、何も思い出せん。」

「魔方陣から出てきたな…異世界人か?」

「魔方陣…?魔法?意味不明だ。この世に魔法なんて、あるはずがない。」

過去の人間のようで、全然何も知っていそうな、ふざけた雰囲気はなかった。

「あっ、忘れてた魔法円…。」

と、俺はそれを言い残し、走り出した。

目的は、今日あってるはずの魔法円大会(別名。)に行くことだったはずだが、とんだ時間ロスだ。

そのついでに、行く場所もあったんだが…。

「もう、こんな時間だ・・・行くのも無理だな。」

「なぁ〜にしてんの、ユキちゃん」

と、俺を読んでる声がする、なんて、どこかのアニメ風に、その声の主を探した。

「よっと。」

そして、都合よく、その目の前に、その人物は現れた。

「はやくしないと、おいてけぼりだよっ」

「お前こそ、こんな時間に何してんだ。弓音。」

この人物は、俺と幼馴染の大空 弓音。まあ、うっさいだけだが、時に役立つことをいう人物でもある。

「ほぉ〜ら、乗った乗った。」

と言って、今日召喚したのか、そこには、白い竜がいた

大きさは、5,6階のビル並みだろう。動きづらそうな仕草をしそうなものだ。

「そんで、その白竜、なついてんのか?」

「うん!もうばりっばりっ!」

と言っているにも関わらず、今にも後ろからかみつきそうな、竜の背景が。

「そうか、それなら、その後ろのヤツをどうにかしろ。」

「ほぇ?ああ、ひょい!」

と言うと、その竜は消えた。

「そんじゃあ、今度は、ボクの番だね、ユキちゃん!」

何のことだ・・・。と、口に出す間もなく

「さあ、行くよ!」

「あっああ...」

そういうと、ニコッとし、俺の手をつかむと、弓音は、右足を前に出し、思いっきり重心を傾け、ジャンプした。

というよりも、飛んだ。

地上から、およそではあるが、10m程度の高さを、飛んでいた。

「しっかりつかまっててよね!」

というと、スピードを上げてきた。

ここで言うと、のちに影響するかもしれないが、俺は、比較的才能のない魔術師で、こういう魔法は使おうにも、使えないのだ・・・。

医者(といっても、学校の保健室にいる、梅雨先生だが…。)が、「あなたの才能は、まだまだ活かせるはず。諦めないで…。」と言っていた…。

それを信じつつ、学校へ向かうのだった…。

そして、10分もかからず、学校へ着いた…。名門学院 大鷲魔法学校 と書かれた板?のようなものが置かれてあった・・・。

そして、その板の近くに…いた…。俺が求めていた人…。

「籠晴校長!」

「うん?おお、天宮か、どうした?」

「あの…。今日の魔法円…。」

「はは、またそれか…。君の才能はちゃんとあるのさ。でも、それは、‘信じる力‘が足りていないだけなんじゃないのか?又は‘己の本気‘をまだ見ていないからだろう…。」

と、真剣な顔で、俺にそういう。

「…。まあ、そういうわけなんで、今日の魔法円は俺は、主席しません。」

と、俺が言うと、当たり前のように、ニコッとしたあと、背中を見せ、その場を去った…。

「…ありがとう、籠晴…校長。」

ちなみに、この学校の先生たちは、潤野 績と、縁があるらしく、中には、思いを寄せていた人もいたという。

どのくらいおめでたい人なのだろうと最初は思ったが、幼き頃の話を聞かされて、同情をしてしまうものだった…。



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