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第13話 過去と未来

二人は、立ち並ぶ。

二人の背景に、あの塔が聳え、さらに、黒雲が晴れてゆき、覇者の塔が、明らかとなる。


「さぁ〜て、始めようか…。雪嘉くん」

「はい」


と、二人は、それぞれの武器をとりだす。

雪嘉は、二丁拳銃。

績は、一丁拳銃。

そして、二人は、銃口を、目の前にいる者に向ける。

あたりは、沈黙と化し、息をのむこともできぬ緊迫した空気となった。


「「シュート!」」


二人は、それぞれの引き金を同時に引くと同時に、消えた。

ダンッダンッダンッ キンッカキキッンキンッ

銃弾が飛び、それがまじりあい、弾く音と化す。

その光景は、まるで、数百匹のハチが花の周りを飛び回るようにも思える。


「なかなかやるね、雪嘉くん」

「績さんも」


二人は、まだなお、宙に体を浮かせていた。


「お二人さん…。 この姿、あの方が見たら、どう思うか…。」


今だ続く力争い。

その衝動に、世界が揺れていた。

あるところでは、火山の噴火。

あるところでは、津波と嵐が。

あるところでは、落雷が、頻繁に落ちていた。

そう、もうこの世界は、崩れかけていたのだ・・・。


「…そろそろ、ここも終わりだな…。」

「…え?」

「最後に、君に伝えたい。」


銃撃戦の途中に、話をする績。

だが、彼の容赦ない攻撃に、返答を返すことはなかった。


「どうか、彼らをよろしく」


その時であった。

一瞬の隙が、績にはできてしまった。

その隙が、績の命取りであった。

雪嘉は、二丁拳銃の銃口から放出される無限の弾で、績の肩を打ち抜くと、続いて、腕、両手、ひざ、両足と、次々に打ち抜いていった。


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