第十八話 お姉ちゃんたちと一緒のお風呂♡
「温かくていいお湯・・・♪ 足が伸ばせるお風呂は久しぶりよ・・・♪」
「いつでも泊まりに来ていいって言ってるんだから、
たまには顔見せればいいのにぃ♪」
「そういつもいつもお世話になれないし、
第一お姉ちゃんあんまり帰らないじゃないの」
「10日に一回くらいは帰るわよぉ? さっとお掃除して寝るくらいだけど」
とても広いお風呂の中でお湯を堪能しながら
アミーお姉さんとベルリーナお姉ちゃんが楽しそうに話しています
守くんはというと・・・、なぜかその間にぴったりと挟まれてしまい
身動きが取れなくなっていました
さっきまで手も足も伸ばしていましたが、
今は誰にも触らないようできるかぎり身を縮めています
そして当然ですが、二人は何一つ身に着けていない正真正銘の裸なので
できるだけ視界に入れないよう前をじっと見つめてばかりでした
「ねぇマモルくん、今日の特訓はどんなことをしたの?♪」
「はひっ! え、えっと・・・、新しい魔法を教えてもらって・・・、
ビスティ・グルバ、を倒しました・・・」
「ちゃんと基本的なことから教えてもらってるのね♪
試験ではそのモンスターを多く倒すことになるから
教えてもらったことはしっかり覚えておいて♪」
「そのために、アミーちゃんたちが試験をする場所の周囲で
強いモンスターを倒してるのよねぇ♪ マモルちゃん、なかなか筋がいいから
きっと大丈夫よぉ♪」
「あ、そ、そうなんだ・・・、それは良かった・・・、
・・・ところでマモルくん、なんでずっと前の方向いてるの?」
「あ、あの・・・、それは、その・・・」
気軽に話しかけてくるお姉さんたちですが、
緊張しっぱなしの守くんはそれどころではありませんでした
とにかく二人の身体を見ないようにと頑張ってはみるものの、
水の跳ねる音や声が聞こえてくるだけでも胸が高鳴ってしまいます
お湯の熱さも相まって、守くんはのぼせてしまいそうでした
「えっと・・・、僕、もうあがりますね・・・?
お姉さんたちはゆっくり入ってて・・・」
「何言ってるのマモルちゃん、身体も洗わずに出ちゃだめでしょぉ?♪」
「そうよマモルくん、ちゃんと綺麗にしないと」
「あう・・・、は、はい・・・」
一刻も早くお湯から出ようとしますが、
二人に引き止められてあっさり目論見は崩れます
もっとも、どこか悪戯っぽい笑顔のベルリーナお姉ちゃんがいる限り、
どうあっても無事に出られそうにはありませんでした
「そうだ♪ 洗うといえば、いいものがあるわよぉ♪」
「そういえば何か用意してたわね、一体何を・・・、
まあ、石鹸じゃない♪ こんな高価なものどうしたの?
まさかお姉ちゃんが買ったんじゃ・・・」
「もちろん貰いものよぉ♪ たまにこういうのが贈られてくるんだけど
私一人じゃ持て余しちゃうから、いい機会だと思って出したのぉ♪」
「いいわね♪ じゃあ今日はこれを使わせてもらいましょう♪
マモルくん、石鹸って知ってるかしら?♪ これを使ったら
もっと身体を綺麗にできるのよ♪」
「えっと・・・、その・・・、はい・・・」
とても良い石鹸なのか、この世界では石鹸そのものが高価なのかは定かでありませんが、
ベルリーナお姉ちゃんの手にある真っ白な石鹸を見てアミーお姉さんがうきうきしています
そしてこの後、事態は誰もが予想する方向へ発展していきました・・・
「じゃあマモルくん、洗ってあげるからじっとしててね♪」
「手が届きにくい場所も隅々までごしごししてあげるわよぉ♪
今日は徹底的にきれいきれいしましょうねぇ♪」
「は・・・、はいぃ・・・・・・」
湯船から上がった三人は、石鹸を使って身体を洗うことにします
ですが、全員一緒に洗うわけではなく、お姉さんとお姉ちゃんが
二人で守くんを洗ってあげることになりました
大人の女性二人に挟まれ、どうすることもできない守くんは
固く目を瞑ってじっとしています
「じゃあまず手から洗ってあげましょう♪
ふふ♪ マモルくんの手はやっぱりちっちゃいわね♪」
「そうねぇ♪ でもこういうところが可愛いから
ついつい悪戯したくなっちゃう・・・♪」
「お姉ちゃん? こんなところで変なことしないでよ?
そもそもマモルくんはお姉ちゃんがする悪戯に慣れてないんだから・・・」
「心配しなくても、そう変なことはしないわよぉ・・・♪ うふふ・・・♪」
現状が極めて危ない状況であり、悪戯どころの騒ぎではありませんが、
アミーお姉さんは楽しそうに守くんの身体を洗い続けます
ただ二人で体を洗うことこそがベルお姉ちゃんの悪戯だとは
さすがに気付いていないみたいです
守くんは、手を擦られる度に少しずつ二人の身体と触れ合ってしまい、
心臓が張り裂けそうになっていました
(あう・・・、は、はやくおわって・・・、
さっきからドキドキがとまらないよ・・・、
それにやっぱりお鼻もむずむずしてくる・・・)
「マモルくん、頭はまだ洗わないから
そんなに目を瞑らなくていいのよ?」
「ふふ、こわがりさんねぇ♪ でもうっかり石鹸が目に入ったらしみるから、
そのままでいた方がいいかもしれないわぁ♪」
「そうかしら? ・・・まあそうかもしれないわね、
あ、マモルくん、ばんざーいして♪」
「はひぃ・・・」
お姉さんたちの手は腕を擦り終わると
今度はお腹や背中に伸びていきます
おっぱいが大きな裸のお姉さん二人によりくっつかれて身体を洗われるという
刺激が強すぎる状況に、守くんはだんだんとふらふらになってしまいました
ですがここで倒れるわけにはいかず、なんとか意識を保とうするものの
段々と限界を感じてきます
「こんなところかしら?♪ 次は足の方を・・・」
「あ・・・、あの・・・、もう、らいりょうぶ・・・、れすから・・・」
「マモルちゃん、なんだかうまくしゃべれてないわよぉ?♪
もしかしてのぼせちゃった?♪ ちょっとお風呂が熱かったかしらぁ♪」
「あら大変、早くお風呂から上がった方がいいわね、
石鹸を流しちゃいましょう」
しかし、守くんの体調を気遣ってくれたのでしょうか
ベルリーナお姉さんがこの状況を終わらせる方へ会話を誘導してくれました
アミーお姉さんにお湯をかけてもらい、泡を落とされ、
中途半端な形ですが守くんは身体を洗い終わりました
「うん、ひとまずこれで綺麗になったわ♪
さあマモルくん、ついてってあげるからあがりましょう」
「ひ、一人でらいりょうぶです、ほら、ちゃんと立て・・・」
一緒にお風呂を出るわけにはいかないと考えた守くんは、
アミーお姉さんの申し出を断ろうと慌てて立ち上がります
しかし、目を瞑ったままだったのがいけなかったのか、
それとも急に立ち上がったのがいけなかったのか、
はてまた足元が泡と水で濡れてたのがいけなかったのでしょうか・・・
守くんはうっかり足を滑らせてバランスを崩してしまいます
「あっ・・・」
「あっ、危ないっ!」
「あらぁ?♪」
守くんは咄嗟に目を開けて手を前に出しますが、
目の前にあったのは床ではありませんでした
偶然なのか、それとも不思議な力が働いたのか、
守くんが倒れ込んだ先にはベルリーナお姉ちゃんがいます
当然よけられるはずはなく、
そのまま覆いかぶさってしまいました
「あうっ、ご、ごめんなさいお姉ちゃん、大丈夫ですか?」
「ふふ、大丈夫よぉ♪ それよりマモルちゃんってば、
思ってたより大胆なのねぇ・・・?♡」
「・・・えっ?」
ほんの少し頬を染めながらお姉ちゃんが言いますが、
守くんは何のことかピンときません
しかし、改めて状況を鑑みるとすぐに分かりました
二人とも裸のうえに、お互いの身体がぴったりとくっついています
そのうえ、守くんの両手はベルリーナお姉ちゃんの
とても大きなお胸を鷲掴みにしてました
「わあっ! ごごごっ、ごめんなさいっ!」
「あっ、ちょっとマモルちゃん、そんなに慌てて動いたら危ないわよぉっ?」
慌ててお姉ちゃんから離れようとする守くんですが、
床が滑って上手く立つことができません
おまけにいよいよ興奮が限界近くまで達しているらしく、
頭がぼーっとなり始めていました
「二人とも大丈夫? あらっ、何か踏んで・・・、きゃっ!」
「あらぁ?」
「えっ?」
アミーお姉さんも慌てて声をかけますが、
なぜか続いて鋭い声も上がります
そして次の瞬間、守くんは後ろから柔らかい感触に押され、
ベルリーナお姉ちゃんのおっぱいの間に顔を押し込んでしまいました
(むぐっ・・・、な、なに・・・、何がどうなったの・・・?
前も後ろも、とってもとってもやわらかい・・・)
(も、もしかして、これ・・・、お姉ちゃんたちの・・・、お・・・、
あ・・・、もう、だめ・・・)
「いたた・・・、石鹸踏んじゃった・・・、ごめんね二人とも・・・、大丈夫?」
「私は大丈夫よぉ?♪ ・・・でも、マモルちゃんは
ちょっと大丈夫じゃないかもねぇ・・・」
「え・・・? ・・・きゃっ! ま、マモルくん大丈夫!?」
どうやら守くんは、石鹸で滑ったアミーお姉さんの胸に
後ろから押されてしまったみたいです
二人のおっぱいの間からはすぐ解放されたものの、
とうぜん無事ではありません
あまりにも刺激的すぎる状態と感触に興奮が限界を超え、
今までにないくらい大量の鼻血を出し、気を失っていました
「しっかりして・・・! 大変、鼻血がたくさん出てる・・・、
どこかにぶつけたの? それともやっぱりのぼせちゃった?」
「これは止まりそうにないわねぇ・・・♡
早くお風呂から上がって治療してあげなくちゃ♡」
「そ、そうね、急いだほうがよさそう・・・、
マモルくん、気を確かにね・・・!」
焦った様子で守くんを運ぼうとするアミーお姉さんですが、
それとは対照的にベルリーナお姉ちゃんは落ち着いています
(私たち二人分のおっぱいはあまりにも刺激が強すぎたみたいねぇ・・・♡
だけど、血は流れてても身体への影響はあまりなさそう・・・)
(マモルちゃんに「素質」とやらをあげた女神様、
もしかして私と同じ悪戯好きだったのかしら・・・?♪)
守くんの鼻から流れ出ている鼻血は、
お姉ちゃんの見立てでは普通の出血と異なるようでした
しかし、それと分からないアミーお姉さんは
慌ててお風呂を出ていきました
風呂場の外で治療するつもりのようですが、
困ったことに、強く抱きしめられている守くんの顔は
胸の谷間に入り込んでいます
そのうえ、気絶していても身体は状態を分かっているらしく、
ますます鼻血が溢れ出てました
結局守くんは、楽しそうなお風呂をあまり堪能できないまま・・・、
その代わりにとても刺激的な経験をしながらお風呂場を後にしました・・・