表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

入学前

入学式前

桜道を従者二人と歩く。

ミサにの髪に花びらが絡み、取ってやると、

周りの視線が冷たいものとなってこちらを見る


「よぉ、あんたら、どこの所属の呪術師?」

下劣で見下すような目をした生徒がミサに話しかける


「あ、えっと、伊野家に」

とミサは俺の服をつかみ、おどおどしながら答える


「へぇ、あの最弱に」

ミサがぴくっと反応し、浮かれていた陽介の顔も険しくなる


「俺は、今最大の権力者。園川家の人間だ。そのような、下賤ななんでまだ残っているかわからくていつつぶれるかわからない伊野家なんて出て行って僕の愛人になりなりなよ」


けらけら笑いながら、権力自慢を語るが


ミサの冷たく殺意の持った目に「ひっ」と悲鳴を上げて、目が泳ぐ


「なぁ、君、こんな公衆の面前で所属を明かすのはよくないと思うよ。暗殺されかねない」

と陽介が発した声を紅葉が「やめろ」と静止させた


「行くぞ。」


戸惑う男を横切り、学校へと歩く


「ミサ、よく我慢した。せっかく慕ってくれてるのに、情けないな俺は」

紅葉がミサの頭をなでながら言う


「情けなくなんかありませんよ。紅葉様は私のヒーローですから。」

と俯きながら続いて答える


「でも、私、紅葉様のことを馬鹿にされてたら、多分、耐えられませんでした」

ミサが泣きそうな目をしている


「あいつなんて耐えられずに、言い返したからな」

陽介を指さしながら慰める


「え、いや、あの・・・、すみません。」

陽介が頭をかきながら謝罪する


「冗談だ。あれがなかったら、あれを躱せなかった。感謝している。」

「・・・もーやめてくださいよー。マジで今焦りました。」


陽介が安堵し、しゃがむ

その姿を見て、ミサがプッと笑う


「陽介さんは、忍耐力が足りないんですよ」

ミサが冗談交じりで陽介をいじる


「なにをー、ミサちゃんなんてすごい形相してたくせに。こんな風に」

陽介がミサの真似をして顔を強張らせる

それを見たミサは「私こんな不細工な顔してましたぁ!?」というと

陽介が燃え尽きてしまった


「ハハ、安心しろ。こんな顔じゃなかったぞ」

「よかったぁ」

「ちょ、紅葉様までぇ」

と陽介は嘆いてしまった


「だが、今後は反論禁止だ。何が争いを生むかわからない」

「「了解しました」」


などと、話しながら歩いていると学校についた


「気を引き締めるぞ」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ