お葬式で恥をかかないために持っておくべき知識-2
厳粛な場でこそ大切にすべきはマナー。
お葬式の場で一番気をつけるべきマナーとははズバリ、言うのを避けた方が良い『忌み言葉』です。
忌み言葉は結婚式のマナーの章でも紹介しましたね。
冠婚葬祭は多くの人が目的を持って集まる場ですから、それだけ言葉には気をつけなければならないという事です。
さて、お葬式での忌み言葉として例を挙げましょう。たとえば、挨拶でよく使う言葉『ご多忙』が忌み言葉に当たります。
一見問題なく見えるこの表現ですが『亡』という文字が入っているため避けるべきなのです。
なのでご多忙は『ご多用』と言い換えるのがベターでしょう。死のパレードとも呼ぶべきお葬式ではありますが、言葉として直接死を連想させる語句を使うのは避けるべきなのです。
最近ではお葬式から死のイメージを振り払おうと、棺にイルミネーションを施したり死体にペイントして展示したり蘇生させようとがんばってみたりするのが流行っています。
直接的な言葉といえば『死亡』という単語がまさにその一例ですね。『死ぬ』と『亡くなる』が合わさった最悪の表現です。あまりに生々しい表現なので、当然ながら言い換えが必要です。
他界、旅立つ、終わる、くたばる、ゲームオーバーになる、など死を直接的に伝えない表現に置き換えるのが良いでしょう。
他にも『かさねがさね』など同じ言葉を重複して使う言葉は、不幸が『重なる』イメージを持たせてしまうためマナー違反です。
他にも、死を暗示する意味が含まれる言葉、または喜びを表現する言葉はお葬式では避けるべきと言われています。
というわけで、ここで恒例のクイズです。
以下に書かれたキノコのうち、お葬式で出してはいけない、マナー違反なキノコ3つを選択して下さい。
つまり、お葬式で出して良いキノコは下記で1つだけです。
【問題】
・マイタケ
・シメジ
・シイタケ
・カエンタケ
分かりましたか? それでは答え合わせに移ります。
・マイタケ
『舞茸』、つまり『舞う』という単語が入っているので故人の死を喜んでいるかのようなニュアンスが伝わってしまいます。避けましょう。
・シメジ
『シメジ→しめいじ→死命じ』となり、他人に死を命じるニュアンスが伝わってしまいます。避けましょう。
・シイタケ
マズいのでマナー違反。
・カエンタケ
カエンタケはその名の通り、まるで炎のような形をしたキノコです。火葬を連想させるため、葬式にふさわしいキノコと言えるでしょう。
分かりましたか?
ということで、正解はカエンタケでした。
実際にはカエンタケには致死性の毒があるため食べたら死ぬのですが、マナー違反を犯すよりは死んだほうが良いと思うので、こういった結果になりました。
故人に近づけるという意味では、ある意味一番のキノコでしょう。
という事で、次ページからはマナー違反な食べ物特集をお送りします。