まえがき
「マナーとは人を映す鏡であり、人を試す秤である」
※アルベス・カーター著 『日々と黙示録』より抜粋
平成が終わり早15年。あの時「令和」という元号に感じた目新しさはすっかり薄れてしまいました。
思えばこの15年間、本当に、激動の時代だったと思います。
景気は落ち込み、社会は荒み、人々から笑顔が消え、大地は荒れ果て、生物の多くは死に絶え、僕の親指の爪が割れ、たくさんの命が失われました。
そんな移り変わる時代の中で、変化するものもあれば当然変化しないものもあります。
社会のルールや法律はその最たる例。今やどの飲食店も全席禁煙は当たり前、15年前はOKだった痴漢も、今では立派な犯罪です。
さて、このタイトルの本書を手に取った貴方は間違いなく、社会に根付く『マナー』の変化を強く感じているのでしょう?
そして社会と自分のズレに怯え、おののき、震えているのでしょうか。それとも会いたくて会いたくて震えているのでしょうか。
※西野カナ 会いたくて会いたくてより抜粋
マナーとは人間関係、つまりコミュニケーションです。その有様が日々変化して行くのは当然であり、適応できない人間はこの世に居場所なんてありません。
マナーの身についていない社会不適合者は、部屋の隅でホコリを丸め密度の高いホコリ玉を作る遊びをして1日を過ごすしかありません。
本書では平成での常識が令和の時代ではどう受け止められるのかを分かりやすく紹介し、これからの時代の正しいマナーを徹底的に解説します。
「平成生まれは、マナーがなっていない」「平成育ちは、非常識だ」「平成育ちに触れられると、体が砂になる」「平成育ちは実は全員死んでいて、この世界は実はデータ上の仮想世界でしかない」
そう思われないよう、本書を活用して勉強して頂ければ幸いです。
最後に、私が尊敬する芥川龍之介先生の言葉を送り、まえがきを締めさせて頂きたいと思います
『かわいいは正義』
違ったかもしれません。まあいいや。
始まります。