メリーさんno.1
?「・・・・もしもし・・・私・・・
アナウンス『電車が通過します。危険ですので白線の内側までお下がり下さい。』
ガタンガタンガタン・・ギーー
男「・・・えっと、もしもーし(プープー)切れた。
非通知だったけど、誰だ?」
まぁまた着信が来るだろう
折り返しもできない、それにこの時間の電車を逃すとバイトに遅刻してしまう。
ー15分後ー
?「もしもし・・・私メリーさん。
今貴方の反対ホーム・・・って居ねー!?
どこ行った?!」
男「・・・あーもしもし。メリーさん?
アナウンス『谢谢你的搭车(ご乗車ありがとうございました)。』
メリー「!
今シェイシェイって聞こえた!
さっきまで向かいのホームに居たのに・・・
今から中国に向かうから
ちゃんと待っててよね!」
はて、中国とは?と思いながらも一方的に電話を切られて、説明をすることもされることもない。
ー4時間後ー
男「休憩入りまーす。」
昼飯を買いに、近くのコンビニまで向かっている途中に
再び、非通知の着信。
通話ボタンを押すのと同じタイミングで外国人から話かけられた。
メリー「・・・もしもし・・私メリーさん。
今北京の空港にいるの。」
外国人「Excusez-moi, mais j'ai laissé tomber mon portefeuille ici(すみません、この辺りで財布を落としてしまったのですが)
Où est la boîte de police près d'ici(この近くの交番はどこですか?)」
男「・・・・・?English please」
メリー「・・・ちょっと今フランス語聞こえたけど?
フランスって私の地元じゃん!
逃げた先が私の地元ってドンマイなやつね。
すぐ見付けてやるんだから!
てか、待っててって言ったんだからちゃんと待っといてよ!」
外国人「・・・ア、ワタシ ニホンゴ スコシ ダイジョブデース!」
男「・・・マジかー、交番はあっちの方、左です。」
外国人「ヒダリ!アリガトネー!」
外国人はバイバーイといいながら右の方向へ勢いよくダッシュして行った。
男「ちょっ、逆、逆ですよ!
・・・あっそうだった、もしもし?メリーさん?・・・切れてる。」