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その4
四月になり、大学生になった。
なんと、学君と真君が先輩だった。
二人ともビックリしていた。
「真君も学君と同じ大学に居るとは思っていなかった。」
私のその言葉に傷ついたらしく、
「俺の方が勉強できるぜ。」
と言って、シュンとしていた。
「ごめんなさい。」
としか、言うことが出来なかった。
二人とは相変わらず、友人関係のままだった。
私にとったら、前世で大好きだった、夫と旦那と歩く事は、すごく幸せだった。
恋愛がしたいとは思っていたが、学君と真君が男性から遠ざけているようだった。
「私、恋愛したいんだけど。」
と話すと、決まって真君が
「もう、恋愛しているようなもんだぜ。」
と、冷やかしてくる。
確かに前世では恋愛していた。
だけど、今はその気持ちがわからなくなっていた。