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初恋とヘンテコなお婆さん  作者: 神崎朔弥
初恋とヘンテコなお婆さん
6/11

その3



過去夢を見たあとは、涙が止まらなかった。


どちらも、夫や旦那を愛していたことがわかる。


そうして、私も愛していることが分かった。


そして、もう一度会いたいと思ってしまった。


でも、現実では死んでいるため、会うことができない。


そして、また泣いてしまった。


そして、日曜日になり、また暇を持て余していると、また


「来週の日曜日、丘の大きな木の下で待っていろ。運命の相手がやってくるぞ。」


と、ヘンテコな姿のお婆さんに、また変なことを言われてしまった。


「10時だからな。」


また、念を押すように話しかけてきた。


そして、次の瞬間にはいなくなってしまった。


ヘンテコなお婆さんが指定した、日曜日の10時に、丘の大きな木の下で待っていた。


絶対に誰も来ないでしょうなんて思っていたら、若い男性二人がやって来た。


二人は私の姿を見て、


「ヘンテコなお婆さんにでも言われたのか?」


と、一人の男性が聞いてきた。


「そうですよ。半信半疑だったんですけど、まさか本当に、来るとは思っていなかったんです。」


そう言うと、


「私もそうですよ。彼が一緒に行くか?と聞いてきたので、一緒に来たんです。」


と、優しそうに話した。


少しほのぼのしたときだった。


「3人とも、集まってもらったわけを聞かせよう。」


突然、ヘンテコなお婆さんが現れた。そして、


「お前たち3人には、それなりに共通点があるのだよ。最近、過去夢を見るようになっただろう?そうして、私に会って、このような場所に来たんだろう。」


私は、その通りだと思った。


でも、彼らも同じようだったのか、不思議だった。


そうすると、彼らはハッとした表情になった。


「彩歌、この二人が、過去夢で見た、旦那と夫だよ。」


私はその話を聞いて、ハッとした。


そして、涙があふれてきた。


どちらかが、ロン・アロンで、シン・ロードなんだと。


「ロンとシンなの?」


私は涙を流しながら聞くと、


「俺が、シン・ロード。シンだ。」


「私が、ロン・アロン。ロンです。」


と、二人とも涙目になっていた。


「私は、サキだよ。」


そう言うと、3人で抱き締めあっていた。


過去夢では、共通して「サキ」という名前だった。


「この出会いが、良い出会いになるといいのだけどな。」


そう言って、ヘンテコなお婆さんは消えていった。


私たちは、お互いに連絡先を交換しあった。


そして、友人としてやっていこうと話し合った。


彼らの名前は、ロンが学君で、シンが真君だった。


どちらも大学生らしい。


私が高校3年生だということを二人ともビックリしていた。

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