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6 紅葉学園には待ち合わせ場所に有名な場所があるらしい

 恋愛会議をしてから次の日。

 私は昼休みに空さん(苗字は分からないのでとりあえず名前で呼ぼう)に会いに行く事になった。

 もちろん、真琴が中継してくれたがほとんど初対面に等しいのですごく緊張している。

 ちなみに、待ち合わせ場所は紅葉学園の中にある待ち合わせ部屋だ。

 ドアを開けてみると、もう二人は来ていた。


「あ、天と翼、こっちこっち!」


 私たちの姿を見つけるとすぐに真琴は私たちに向かって手を振った。もちろん隣には望月先輩がいる。


「こんにちは、小池翼です」

「私は谷口天だよっ」

「こんにちは……。望月空っていう」


 と一通り自己紹介を済ませ、中庭に移動した。


 紅葉学園の中庭は赤を基調とした花で囲まれている。

 そしてその花の周りにテーブルといすが置いてあり談笑にはもってこいの場所だった。


「それで、僕に、何の話?」

 途切れ途切れに話す望月先輩。

 その言葉に天の目がキラッと光ったのを私は見逃さなかった。


「実は、翼があなたの事を――」

「いや、何でもないですからっ」


 危ない危ない。やっぱり天の目が光るとろくなことがない。


「あれ、もしかして迷子になっていた事がある……?」


 望月先輩は私の目を見て尋ねてきた。

 私は覚えていてくれたんだ! という嬉しい思いと、どうして気付いたんだろう? という疑問に襲われた。


「はい、そうです。実はその事でお礼が言いたくて……ありがとうございました」


 目の前に好きな人がいて昔のことを覚えていてくれたことに感動するが、何も言わないのは失礼だと思い頭を下げる。

 望月先輩はびっくりしていたが


「そう……。役に立ったようで、よかった」


 と言ってくれた。

 よし、これでもう今日は満足だ。

 そうして立ち上がろうとしたが体が動かない。

 動く目で原因を探すと天がにやりと笑っていた。

 そして、何かつぶやき始める。

 望月先輩が帰ろうとしたその時、今まで体が動かなかったはずなのに勝手に口が言おうとは全く思っていなかった言葉が出てきた。


「あのっ、もしよければお礼に何かおごります! 今日の放課後、あいていますか?」


 望月先輩は少し考えた後、


「別に、ないけど……」


 と答え、帰るために立ち上がった。そして


「放課後、待ち合わせ部屋に、いる」


 とつぶやきその場を立ち去った。

 どうやら私の提案は乗ってくれるらしい。

 体が軽くなり、天にさっきの事を問い詰めると


「あ、ごめーん。翼ったら告白どころかもう一生会わないように感じちゃったからちょっと魔法使っちゃった。でもいいじゃん、デートできると思えば」

「で、で、デート?」


 こうして私はいきなり対面はほぼ初めての相手とデート(?)をする事になった。

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