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神様が自分の世界に降臨したら  作者: 冬黒兎
第一章
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閑話【番外】「雑兵の存在価値

「はぁ…また魔物討伐の最前線だよ」


青年は溜息を吐く、その溜息を追うように隣の騎士が呟く

「最前線か、光栄じゃないか」


彼の思いを知らないのか鎧に身を包んだ騎士は青年の背中を軽く叩く

青年は騎士に向かってめんどくさそうに言う


「バーカ、最前線に置かれる第8試練兵って事考えてみろ、盾役だよ、た、て、や、く!意味わかる?」

「ははは、そんなネガティブ思考だったら魔王の襲撃にも対応できないよ?」


騎士は気さくに笑う


「はー、騎士様は気楽でいいねぇ、それに魔王の襲撃なんざ冒険者ギルドの冒険者が共闘するわけだろ、性格が荒い冒険者は我先にと戦って傷ついてポーション使うんだよ…無駄無駄、魔王の襲撃に耐えられるわけがない」


少年と騎士がそんな会話をしながら歩いていると

立派な鎧に包まれた金髪の女性が出てくる、騎士はその金髪の女性に対して跪き頭を下げる

青年は騎士と同じように頭を下げている


「第8試練兵、術魔の森周辺にて術魔の魔物とは違う異質な魔力を聖女様が感じ取られた、直ちに術魔の森に赴いてその正体を突きとめろ」

「は、はぁ!?術魔の森ですか!?」


青年は術魔の森という言葉に素っ頓狂な声を上げる


「え…王国騎士団はどうしたんですか?」

「王国騎士団は勇者召喚のバックに当たっている」

「はぁ、そうですか…では術魔の森周辺の異質な魔力の調査に第8試練兵『キサエイト=ラング』行ってきます」

「うむ、試練兵にこのような事を頼んで済まない、ではよろしく頼む」

この人絶対悪いと思ってないだろ…まぁ本当に悪いのはこの命令出した上の奴らだし、この人は悪くないか


金髪の女性は青年に背を向けて去っていく

女性の姿か完全に見えなくなった時に騎士が声をかけてくる


「術魔の森かぁ…大変だねぇ、死なない程度に頑張って」

「死なない程度に……ねぇ…死ぬ気で生きて帰ってくるよ」










閑話【番外編】「雑兵の存在価値〜第8試練兵の扱い」END


次回からは大変ながらくお待たせしました

主人公組の術魔の森脱出編となります、お楽しみに

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