3話「術魔の森」
やあ
フェンリルの背中に乗って
モフモフしながら進んで行くとまるで大陸を両断するかのように
大きな大森林が目の前に映る
森の奥は黒一色、まるで影の世界だった
《これが術魔の森だ、この森では魔力が吸われる…結界を貼りながら行くぞ》
「分かった、でもその結界を貼ると魔物が近寄って来るんじゃないかな?」
《よく知っているな、その通り高濃度密度な結界の為、魔力に釣られて魔物が寄って来るんだ》
「それだからフェンリルは大丈夫なのか?」
《我を誰だと思っている…ここいらの魔物など敵ではないわ》
まぁそういう事なら大丈夫だろう
「ゼロファクト様、多重結界を張っておきましょうか?」
「まぁ、それは俺も考えたけどフェンリルが危なくなった時でいいよ」
「了解しました」
本当にテルちゃんは心配性だよね
クールビューティな見た目してそこまで心配されたら
普通の人間だったらぽろっといっちゃうよ
まぁ天使に釣り合う人間なんて居ないけどね、下級天使ぐらいだったらギリ釣り合うかな?
そんな事を考えている内に術魔の森に入った
入った瞬間半径2メートルでドーム型の結界がフェンリルを覆う
結界が貼って数分で魔物が近寄って来る
ダークラビット ・ミスリルシャーク・月熊など多種多様な魔物が襲って来る
どれも人間からしたらS級 AA級 の魔物だがフェンリルはそれを爪で一撃で仕留めて森を進む
《いっただろう、この森の魔物など敵ではないと》
「あぁ、そうだな、正直驚きだよ」
驚いていたのは事実だ
何故なら流石のフェンリルもこの量の魔物を同時に相手取るのは
厳しいと思ったからだ
俺の後ろではテルちゃんがいつでも多重結界の準備をしている
《まぁ、我でもダンジョンが密集している所は避けて通る…あそこだけは魔物の量が異常だからな》
「へー、まぁそうだよね、フェンリルでも勝てない魔物とかいるの?」
《居るぞ…一匹だけな、我と同じぐらいの知能を持ち、高い戦闘力を持つ……古代龍という生物だ》
どうやらフェンリルはその古代龍を魔物としては見ておらず1種の生物としてみ観ている様だった
古代龍か…あれかな?龍族で一番最初に作った龍だっけ
《もうすぐ森の最奥地だそこを抜ければもう安心してよ_____ッ!?この魔力は》
「どうやら迷宮悪魔らしいな」
「迷宮悪魔ですか…この魔力ですと、ダンジョンマスターですよね?」
「よく分かったねテルちゃん…そうだよ」
フェンリル単体なら迷宮悪魔位だったらちょっと本気を出せば余裕かもしれないが
今は俺達を乗せてる…どうするんだ、フェンリル……………
《お主らを乗せていると流石の我でも部が悪い…屈辱だが逃げる》
「あぁ、その方が俺もいいと思うよ」
お、貴様からお主らになった
それよりも…流石のフェンリルでもやっぱり無理か
一様鑑定してみようかな?
【名前:なし
種族:迷宮悪魔(ダンジョンマスター
HP 3488/4000(+10)
MP 540/500 (+40)
力 1478
速 999
スキル
闇魔法Level9 邪術Level6
身体強化Level5 聴力UP Level2
体術Level3
ユニークスキル
厄災
怨念
称号
ダンジョンマスター
上級悪魔】
これは、最近高いステータスしかみてないから
このくらいのステータスが弱く見えてきたぞ