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神様が自分の世界に降臨したら  作者: 冬黒兎
第一章
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2話「ライトコボルトの集落」

フェンリルの背中に乗って移動するのは予想以上に快適だった

モフモフの毛と駆け抜ける風、これを合わせたらもう神だろうが何だろうが虜になるだろう

後ろに一緒に跨っているテルちゃんも顔を緩ませている


「テルちゃん、いい風だな」

「そうですね、ゼロノファクト様」


愛想がないなぁ

声を掛けたら一瞬で顔を引き締めて、ガッチガッチになるんだから

まぁ、普通の中級天使が俺たち神に会うなんてまず無いしな

会話なんてもってのほかだ


《おい、もうそろそろ【ライトコボルト】の集落に着くぞ》

「あ、もうそろそろか、このまま連れてってくれるか?」

《む、フェンリルたる我にこのような態度を取るのは貴様が初めてだ》

「俺の眷ぞ「ゴホン」何でも無い」


テルちゃんが耳元で呟く


「神なんてこの世界に来ていたとかなると大騒ぎになります」

「あ、あぁ、分かった」


フェンリルが止まった

周囲を見渡すと獣人がいる


確かこの世界の創造する時の上級天使達との会議で

準天使長あらの提案で【コボルト】が【人狼】で

【コボルト】の上位種族の【ライトコボルト】が狼耳の獣人にするという話で決まったんだっけ



《着いたぞ【ライトコボルト】の集落だ》


フェンリルが着いたと言った瞬間


「フェンリル様だ!」

「フェンリル様お越しくださいましてありがとうございます!!」

「どのくらい此処におられるのですか?」


人気だな

森の支配者になると守護者的な立ち位置もあるのかな?


「ゼロノファクト様、着いたようですがこれからどのように…」

「あぁ、そうだな…取り敢えず人間の街を目指すか、俺が転生させた人間も気になるし」

「了解しました」


さて、ライトコボルトかぁ


「ライトコボルトの皆さん?ちょっと質問なんですけど人間の街って此処から何処に行けば着く?」


聞いた瞬間

耳元でテルちゃんが言ってくる


「人間の街なら私が分かります」

「あ、いや、ライトコボルトの皆にも友好関係広げとかないとね」

「了解しました」


ライトコボルトの老人が言うには

此処から人間の街に行くには術魔の森という所を抜けたらすぐらしい

どうやら術魔の森を境に二つの大陸が出来てるらしい

術魔の森には強い魔物が出るそれで持ってダンジョンが集まっている

極めて危険な場所……と言われた


「うーん、どうしようか」

「失礼ながら申し上げます…ゼロノファクト様なら森を消すぐらい容易いかと」

「いやいや消したら俺の管理するこの世界のバランスが崩れちゃうから」

「考えが至らぬ、すみません」

「いいよ、いいよ」


テルちゃんとそんな会話をしていると

フェンリルが話しかけてくる


《人間の街の近くに行くならば我が連れて行ってやろうか?》

「いいの?」

《あぁ、我もその付近に住み着いてる【大口真神】という狼の神に用があってな》

「へー、なら連れて行って貰おうかな、テルちゃんそれでいいよね?」

「ゼロノ…………主人様について行きます」

「という事だ、よろしくな」

《という事ならさっさと背に乗れ、行くぞ》


ライトコボルトの集落に着いて30分で

まさかの移動に、まぁフェンリルの背でもふれるならいいかな




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