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第五章 王都へ 波乱の予兆 後編

更新が遅くなりました。大変申し訳ありません(見てくれている方)

ニ=ニャミラル 俺=シュウ レ=レリム テ=ティア王女


ニ「前回のあらすじです!今回は白銀の天使兼上坂シュウ様の妻こと、このニャミラルが担当致します!


なんの因果か知りませんが、偶然にもティア=シュトルム王女様、つまりはこの物語のヒロインにようやく出会えた私たちなのですが、なんとなんと!突如として、地鳴りをあげて、建物が下から押し上がって来たのです!


そう、今流行りのダンジョンの入口っぽいものが現れたのです!


それを見逃さないシュウ様は、私だけを引き連れダンジョンの10階層まで行き、敵として現れるゴブリンやオーク達を一撃の元に葬り去り、その後一気に30階層まで突き進んで、エリアボスとして出現した巨大サソリをコンマ3秒でなぎ払い、その後勝利の美酒として私と薄い本的な展開を繰り広げて――」


俺「――いやあのさ、これ嘘だからな、分かっているとは思うけど途中から嘘だからな!」


ニ「そこはほら、私と出会いを求めましょうよ!ていうか、今ここでしましょうよ!ダンジョンよりも出会いを求めましょうよ!ほら、ここに青い紐をつけてますし!ここはグイっと!」ニャミラルは謎の青い紐を装備して言い寄ってきた。


「本音ダダ漏れじゃねえかよ!」俺はツッコミを入れつつ、抱きついて来ようと迫るニャミラルを無理やり手で止める。


しかしながら、毎度このように嘘をついてもいいのだろうか、というかこの流れに意味はあるのだろうか、いやないな。


それはともかく話を進まなければならないので俺が以前、神様能力で創造した、俺の眷属である赤髪の少女”レリム”に物語の進行を頼むのであった。


「すまんレリム、説明を頼む」


「はい、マスター」レリムは淡々とした口調で頷き了解してくれた。


レ「それでは改めまして、前回のあらすじです。


私たちは、ようやくシュトルム王国の王都に到着致しました。


そこで、お腹が空きました私たちは、偶然見かけた食堂”ラビットハウス”にて、うさぎの肉料理などを食べて、心ぴょんぴょんしつつ、今後の進展について話し合いました。


そこで、私とニャミラルさんのマスターを巡っての対立があり、ここはお互い一歩も引けない、ということで外に出ました。


そして、いざ尋常に勝負、という所で、マスターは私とニャミラルさんを人気がない中央公園という所まで連れて行き、近くのベンチに腰掛けていたところ、物語の鍵となるティア=シュトルム王女に出会ったのです、以上です」


俺「説明ありがとうな、レリム」


レ「いえ、これぐらいのこと造作もありません」ニコリと笑顔になるレリム。


ニ「んもう、シュウ様のイケず!私だって、色々と出来るんですよ!色々とマニアックなのも!あんなプレイとか、こんなプレイとか!」


ニャミラルは身振り手振りで、何かを表している。その何かとはここでは不適切なので表現しないが。


「いや、何言っているんだお前はハハハハ……」


元神である(笑)ニャミラルに通用するかは分からないが、武器と言えるもの。


そうだな、何故か脳内に出てきたたのは、銀色のフォーク。それを取り出してみる。


そのフォークを見たニャミラルは

「ひいいいい!すいませんでしたあああ!」と謝るほどであった。


某邪神にも効果的だと言われているのが、このフォークである。


流石だなフォーク、などと考えていると。いつの間にか、先ほど、前方に居たはずのお嬢様を見失ってしまった様であった。


そして周囲を見渡すが、見えるのは先程からの森林公園の風景のみだった。


せっかく走って追っていたのが、無駄になってしまったようだ。


俺「ほら、お前たちと無駄話してるから、お姫様を見失ってしまったじゃないか!」


レ「私、何もしてないです……」少し(´・ω・`)(しょぼーんと)落ち込むレリム。


俺「いやまあレリムはそうだな、何もしてないな、ごめんなレリム」


レ「いえ、マスター、お気になさらず」


ニ「いえいえ、気にしないでくださいよ~むしろ、今ここで襲ってください!」


俺「お前は少しぐらい気にしろよ!主に世間体を!」


ニ「ああんもう、ヘタレ乙です」


俺「殴るぞ、この元神め」


ニ「怒ったシュウ様も素敵です!」


俺「何というか、こんな(物語の)展開で大丈夫だろうか?」


ニ「大丈夫です、問題ありません!」胸をはって大丈夫だと答えるニャミラル。


いや問題しかないんだけど、今更だけども。


俺「それで、これからどうやって逃げた王女様を見つけるんだよ?」


ニ「ん~、シュウ様の能力を使えば一発で王女様を召喚できますよ?」


俺「え?そんなことできるのか?」


ニ「ほら、神様が使える能力で対象物を召喚するっていう項目が有るはずです」


俺「ちょっと待ってろ……ああ、確かにあるな」


頭の中で”召喚”と検索を掛けると、”万物召喚””勇者召喚”という項目が浮かんだ。


勇者も召喚できるのか凄いな、我ながら神の能力とやらは。というか万能すぎるだろ。


いや、”創造”も出来るし、神だからむしろ当たり前なのか?などと考えていると、「マスター、実行しないのですか?」レリムが聞いてきた。


そうだな、なんだかんだで時間をかけるのもなんだし、さっさと召喚を進めることにした。


召喚の方法は、右手を前にだし、先ほど見た王女の顔や姿を強く念じること。


それだけである。簡単だな!もう、突っ込まないけどさ。


「よし……我、実行する、悠久の時を経て、ティア=シュトルムよ!我が前に、召喚に答えたまえ!」


すると、水たまり程の召喚陣が足元に現れた。


俺は急いで、召喚人から少し後ろに下がり、様子を伺う。


すると、そこから白い煙と共に中から、人の影が現れ、ピンクの髪の少女が現れた。

そう、それは、ティア=シュトルム王女その人である。


その間、わずか10秒である。うん、長いような短いような微妙な時間だが。


ともかく、どうやら召喚術は成功したようだった。一安心である。


誤って別世界から、虚無の使い手なんぞでも呼び出したらどうしようかと思ったが。大丈夫だったな、うん。


テ「ちょ、ちょっとなによこれ!?私、走って逃げてたはずなのに、いきなり魔法陣が現れて吸い込まれるし……どうしてさっきの公園に戻ってるのよ!?」


「あ、どうも、王女様、俺は――」


テ「って、あなた達は一体なによ!?」俺が喋ったと同時に期先を制するかの如く王女様に質問をぶつけられた。


テ「もしかして、あなたが私をここに呼び出したわけ?」


俺「えっとはい、そうなんですけども、それは――」


テ「わ、私を一体どうするのよ!?」


俺「はい?」


テ「ああ、可哀想な私!この様な獣の男に、酷い扱いをされて嬲りものになされてしまうの?」


「お父様、お母様、御免なさい……!清らかな身体がこの様な男に汚されてしまうのね……!」と一人で、某宝ジェンヌの様な一人芝居をしているティアシュトルム王女様。


あれ?この子ってけっこう残念だったけ?


小説版だともう少し、常識がありそうな人だった気が・・・。


ニ「あれですね、ネット小説の設定と、実際に書籍化された際の微妙に差がある設定とかですかね」


小声で耳打ちしてきた。ニャミラルよ、何故にお前は日本の文化に詳しいんだ?


レ「それは大人の事情……だと思います」


知っているよ、うん。それはともかく、誤解は解かねばならないので、説明をこの王女にする。


俺「え、いや俺は王女様にお話をしようと思っただけで、他意はないんだが」


テ「え?……本当に?」悲劇のヒロインが疑惑の目を俺に向ける。


「ああ、嘘はないさ」


テ「本当にそうなの…?」


「だから、うそじゃないってば」横にいるニャミラルとレリムが頷くのを見て理解してくれたようだ。


テ「ふ、ふん。そうなの……あ」


すると、王女様は、何か思いついた様で


テ「それじゃあ、貴方、まずは私の下僕になりなさい!」ふんぞり返って、俺に下僕になれと仰った。


なぜに?どこをどうすっ飛ばしたらそういう発想になるのだろうか。


これがブルジョワの考える発想なのだろうか。


俺「え、なんで?」思わず素で返事を返してしまった。下僕なんて言葉普段から聞いたことないしな!


テ「なんでって、私の下僕になるなんてとても名誉なことなのよ?」


いやそりゃまあ、こんな可愛いお姫様の部下になればそれはそれで嬉しいのでしょうけども、生憎と俺需要の好みではないし。


後、俺って一応、この世界の神様だからな、下僕になろうと思ってもなれないだろうからな。


このことは、言えないけどさ。


ニ「ふふん、シュウ様は、既に我が夫なのですよ!だから、いくら王女様と言えども、この正妻を差し置いてシュウ様を勧誘するなんぞ許しませんゾイ!」


レ「マスターは私のご主人様です、他は認めません」


テ「ふん、私は王女よ、そんなの貴男ごと買えばいいのよ?いくら出せばいいの?」


途端に騒がしくなる、俺の取り巻き×2と王女様。一向に終わる気配がない。


ニ「はあ!?シュウ様は、私と一万年前から愛してる♥って言ってくれたんですよ!!」


ハートとかつけてないし、元から言ってません。


レ「マスターは、私のマスターだけです、あなた様が上司になることなど不要です」


テ「ふーん、でも、私のお城に来ると毎日お菓子が食べ放題よ?」


レ「おかし?」ニ「食べ放題?」


テ「ええ、毎日豪華なお風呂も入れるし、それにその男、シュウだったかしら、そいつと一緒に入れるのよ?どう?」


レ・ニ「「部下になりましょう!シュウ様!!」……」


あっさり、懐柔されてるじゃねえか!


彼女たち曰く「お菓子と美容は女子には大事!」なのだそうです。


いやそうだろうけどさ。


「ああもう、やかましい!とにかく、俺は王女様の部下にはならないってばよ!」


本当にならないってばよ!これでも神様だし。


テ「それじゃあ、一度、お城に来てよ、案内するわ、それから決めてくれたらいいから、ねっ!」


ここまで王女様に説得されて特に断ることはない。


それに、ニャミラルとレリムも一度お風呂に入りたそうにしてたからなあ。


今回は仕方があるまい。


俺「んー、分かった。とりあえずは、王女様の城に行くけども、余り期待はしないでくれよ?」


テ「うん、わかってるわ、それじゃあ、さっそく城までいくわよ」


王女は俺に目配せをしてきた。なんだろうか。


「あんた魔法使いなんでしょ?私を召喚出来るから分かったの、人を4人ワープさせるぐらい出来るわよね?」


ええ、はい、魔法使いといいますか神様なので、何でも可能です。何でもはしませんけど。


俺「勿論出来ますが、俺の体の一部に手を触れてください、そうでないと一緒にワープ出来ませんので、お願いします」


テ「わ、わかったわよ、じゃあ失礼するわ」


何故か顔を赤くしながら、俺の肩にそっと手を載せてきた王女様。


おそらく男性の免疫がないんだろう、王女様だしな。


ニ「ええい、正妻を置いておいてなにをしれっとラブコメしてるんですかあ!?許しませんよ!」


レ「YES It is nice boat」


テ「な、なんなのよ!もう!」


俺「ああ、もうとにかくワープするぞ!目的地を城に設定して、”ワープ!”」


どうやら、ここから無事移動することに成功したようだ。


着いた場所は、城からのすぐ傍の王城門近く。そこから、王家専用の通路を通り城に入ることとなった。



ここは、ところ戻って、先程までいた公園。

―ー王女たちがいなくなった後、ガサガサと、その森の茂みの中に潜む集団がいた。それは王女を付け狙う暗殺者集団であった。


誰かがこちらに目配せをした、そして、いつの間にかその集団は消えていた。そう、彼女を誰にも知られず暗殺するために。


そして、遂にティア王女様に忍び寄る暗殺者の魔の手が上がる!果たして彼女の運命や如何に!


ニ「次回 ティア王女死す デュエルスタンバイ!」


俺「いや、死なねえからな!闇のゲームも始まらねえよ!」


レ「また、見てください」


えー、毎回駄文ですが、少しでも上達できるよう頑張ります

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