第四章 王都へ 波乱の予兆 前編
更新から、かなり時間が経ったとことをお詫びします。まだまだ未熟な即興文章ですが、よろしくお願い致します。
「前回のあらすじです……今回は私、レリムが担当致します。
前回は、私たち一行は、バラージアス樹海からマスターの魔法”ワープ”で脱出し、このへランカトロス都に到着いたしました、以上です」
「えーと、それだけだけか…?」
「はい、マスター」
たしかに、前回のページを見ると俺たちは樹海でただのんびりとしていただけだった。
思わず、それだけかっ!と言いたくなる。そう、それだけである。
そして、今こうしてワープが完了し、シュトルム国の王都、つまり、目的のお姫様が住んでいるヘランカトロス都にいるわけだ。
この都は、初代シュトルム王が関所を廃止したことで有名である。
300年の王国の中心都として昔から交通の要所として栄えた。
現在でも、王国の王都となっており、大陸有数の巨大な街である、と頭の中の辞書から検索結果が表示された。
それで、俺、上坂シュウとレリム、ニャミラルが、こうして街中で3人共突っ立ているわけだが・・・・。
「んー、しかしだな、これからどうすればいいんだ?」とニャミラル、レリムに尋ねる。
「そうですね~んーむ……」
「むー…さんtねん」
ニャミラル、レリムが二人して悩んでいる間に、俺は汗をかいているニャミラルの衣装とレリムのセーラー服と俺の衣装を、町娘と町人の男性の格好に変更させたたのだ。
ニャミラルは外見は、白銀のロングで、目鼻たちがくっきりとして、黙っていれば美少女といった外見であるが、元の衣装は、汗をかいたニャミラルの衣装があまりにも目に毒ということで、先ほど目に付いた町娘の衣装を3秒で着替えさせたのだ。
頑張ったよ、俺!
そして、セーラ服を着ていたレリムも同様に、色違いの地味な町娘風の衣装を着させた。あの服は、異世界においては、目立つからな仕方がない。
ついでに俺も、下の服は汗が書いから、ちょうどよかったな。どうやら、二人とも何も行ってこないし。しばらくはこれでいいか、違和感ないだろうしな。
等と密かに行なっていると
「とりあえずお腹がすいたので、腹ごしらえしましょうよ~」とニャミラル。
「私も賛成です、腹が減ってはなんとやらと言うみたいですし」それに賛同するレリム。
「ああ、そうだな、じゃあ何か食べようか」
この世界に来てから、未だに何も食べてないことに気がつき、俺も少しお腹が減ってきた。
ニャミラル曰く、神様もお腹は減りますよ!死にませんけど!とのことである。
そして、辺りを見渡してみると、さすが王都ということもあって、街は色々と人々の活気に満ち溢れていた。
周囲には露店や通行人が溢れ、様々な人種の人々や職種の人が行き交っている。
「俺さ、なんていうか初めてファンタジーの世界に来たっていう実感がようやく沸いた気がするよ、ずっと樹海だったしさ…」
「たしかに、ずっと今まで樹海でしたからね……」頷くニャミラル。
「はい」とレリム。
すると、「あ、あそこに美味しそうな匂いがするお店がありますね!行きましょうよ!」
目にも見えぬ早さでその店の入口まで移動したニャミラル。
店の看板には、兎の絵が書いた喫茶店があった。
ラビットクルモという名前らしい。ここのお店は、兎の肉料理を低価格で食べれるのが売りとらしい。
「私も是非食べたいです」
「おし、じゃあ入るか」
「ほら~、お二人共早く来てくださいよ~、心ぴょんぴょんしましょうよ~!」
「お前は一体何を言っているんだ」
「全く、心ぴょんぴょんしますね、ぴょんぴょん」
「レリムもかよ、ていうかこのネタ大丈夫なのかよ……」
「……大丈夫、問題ない?」
「いや、疑問形つけられても……てかレリム、ネタ分かるのね」
「ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ!」
「ああもう、とにかく店内入るぞ!」
~ラビットクルモ店内~
現在、時刻はお昼どき、店内は常連客で賑わっていた。
その中の店の隅のテーブルにて俺たち3人一行は、出てきたうさぎの肉料理を堪能しつつ、これからの方針を決めることにした。
「えーとさ、これからお姫様を助けないといけないんだろ?具体的にはどうするんだよ?」
「それは物語内容的にですね、ティア=シュトルム様をお助けせねばならんのですけども……」
「…ですけども、なんだよ?」深刻そうな表情をするニャミラル。
まさか、もう時既に遅いとか……!
「ぶっちゃけそうなると、ティアルートになるじゃないですかああ!?私のルートはどうなるんですかあ!」ドンドンと机を叩き、嘆くニャミラル。
「アホかいいいいいい!そんな理由で当初の目的忘れるんかいいい!」
「いやー神様権限でどうにかなる気がしましてふぁふぁふぁ」
「アホかい、そろそろ真面目にしてくれよ、なあレリム」
「……個人的に、ライバルが少ないほうが」ボソッとレリムが呟いたようだが何を言ったのかイマイチ聞き取れなかった。
「あ、ごめん、個人的になんて言ったんだ?」
「……私の意見としては、目標のティアさんに直接接触した方がいいと思います」
「んー、そうですね。今度、ティア=シュトルム様が一年に一回の大祭”シュトルム王国祭り”がこの街でやりますんで、そこで王女様と接触しましょうか」
「へえ~この王国にも、そんな祭りがあるんだなあ」
シュトルム王国祭りとは、シュトルム王国が建国したこの日は各地のシュトルム王国で祭りがある日で、祝日である。王都では、最大規模の祭りとなり王族が集う、脳内時点参照。
「でもさ、そこで接触するのは良いとしても具体的にはどうやって王女様に会うんだよ?警護の兵士たちがとかたくさんいるだろ?」
「そこはほら、レリムさんに頼みましょう、百戦錬磨という設定ですしおすし」
「設定いうな、レリム頼めるか?」
「はい、私はマスターの剣であり、盾でありご命令とあれば実行致します」
「ああ、ありがとうなレリム」思わずレリムの無表情の頭を撫でる。
「……ありがとうございます、マスター嬉しいです」
目を閉じて、そのまま身を任せてくれる。なでている俺も嬉しくなる。
かつての妹が……いやよそう。
「アアアアアアアア!なにをしているんですかああ!人前がいるのにイチャイチャとおおおお!」
「い、いや、落ち着けよ!ニャミラル、皆見ているからさ!」レリムは少し顔を赤くしながらも催促してきたのだ。
「……もっとして下さい」「へ?」
俺の手をとって再び、レリムの赤い髪をナデナデと触らせる。レリムの顔が更に赤く染まる。
「えええええい!離れなさいレリム!眷属のくせにいいい!」
「だが、断ります」
「おのれえええええ!かくなる上は……決闘ですよ」
「いいでしょう、マスター離れていてください」と、二人は外に出て行く。
「あ、いや二人共落ち着いて」
俺は二人の輪に入って止めようとしたが、
「「シュウ様は黙っていて下さい!」」
「え、俺、蚊帳の外?」
周りの常連客たちもなんだなんだと外に出て行く。
とりあえず俺は、お金を、手の中に実行し、銀貨を10枚店員に渡して外に出る。
「おいしかったです、じゃあ!」
「あ、ありがとうございましたー」と戸惑う店員を背にして、二人の後を追う。
~店の外の中央広場~
二人の少女、ニャミラルとレリムが向かい合うようにして立っている。
先ほどの騒ぎを聞きつけたのか、周りには多少のギャラリーがいる。
銀髪の美少女と赤い髪の美少女がにらみ合う。まさに一触即発の状態だった。
「どうしても引くことは……ないんですね?」
「……私はマスターの剣であり、盾であります。しかしながら、ニャミラル様のご命令はお引き受けできません」
「ならば……戦いましょう!」
「了解です」
「ま、待てお前ら!戦いはって……へ?」 二人が取り出したのは、某デュエルデいスクの様なものを腕に装着し、カードをセットした。
「では……行きます」
「「デュエル!!」」
「アホかああああああ!!」俺は急いで二人の間割ってに入りなら、ニャミラルとレリムの手を引っ張り、観衆の間をすり抜けながら「お騒がしてすいませんでしたーー!」と余り、人気がない所の噴水広場に来る。
「ハア、ハア、お前らな一体どこでそんな知識を……いやもういいや」
「?そうなのですか、説明しようと思えばいくらでも話せますけども」不思議そうに話すニャミラル。
「マスターが疲れている……しばらくは休憩しませんか?」と提案するレリム。
「そうしましょうか~」「あ、ああ、頼む」と近くの長方形の椅子に俺を間にして3人座る。
「あ~~…疲れた、いろんな意味で」
「シュウ様、大丈夫ですか!?顔色が、リストラされて、仕事に疲れたサラリーマンが死ぬ1週間前みたいな顔してますよ!」
「お前らのせいだろが!」
ふと、俺たちの目の前を、桃色の髪を靡かせ、帽子を目深に被った少女が通り過ぎた。というより、走りさっていった。
「ん、あれは……!」
「どうしました??」
「あれってさ、お姫様じゃないか?」「「え?」」
俺は、脳内にあるティア=シュトルムとの絵と照らし合わせる。
すると、一致した。だが、話の原作だと現段階では、まだ城の中にいた筈だが……今の展開が違うぞ。
「よし、追うぞ二人共!」
「YES!」
「はい、追いましょうマスター!」
そして、俺たちはティア=シュトルムを追いかけることにしたのだった。
駄文で申し訳ありません 更新頑張ります