プロローグ
え~、テストです。
プロローグ
革名、それは、市民が現在存在している政権を倒すべきだとして起こった運動である。
ここエウロ大陸のシュトルム王国も、その例に漏れず、突如として革名が起こされたのであった。その革名の輪は、シュトルム王国全土に瞬く間に広がり、遂にはそれを取り締まる筈のシュトルム王国の兵士も寝返った。こうして、シュトルム国王とその妻の王女は、捕えられ、断頭台に連れられ、処刑された。それから一週間後、春うららかな快晴の日、今日は、王と王女の娘、ティアが今断頭台の元へと歩かされていた。周囲には、それを見守る好機な市民の目。彼らには、善悪の区別はなく、ただ興味本位で見たいと言う野次馬だろうか、あざけりや嘲笑が聞こえてくる。
その状況下、少女ティアは、桃色ブロンドの髪を靡かせながら、凛としながら、前を睨み、泣きわめくでもなく、ただ、前へ前へと進む。それは絶対に屈したりはしないという意思の表れだろう、ギロチン台へと辿りつき、兵士が縄を付けようとするのを制止し自ら束縛用の縄を首にあてがった。
そして、少女をあの世へと誘う、ギロチンが降ろされる、まさにその瞬間、爆発したのだ。
それは、何かが投げ込まれたのか、ギロチンがあった場所が煙にまかれ、更にそこから周囲へと拡散する。そして、再度、2発目どこからか爆弾が投げ込まれ、爆発する。周囲には、大きな煙と、混乱し、市民の群れ。警戒していた兵士が、大声を出しながら市民を宥めるが、どうしようもなく、立ち往生していた。そして、しばらくし、煙が晴れていく。すると、ギロチンがあった場所には跡形もなく、後には、少女と思しき肉片と桃色の髪が転がっていた。
こうして、王女だった少女ティアは亡きものとなり、シュトルム王国は1564年、滅亡。
300余年に渡る歴史が幕を閉じたのであった。そして、新たに、グランドロス共和国が建国されたのであった。この時、だれしもが予想していなかった。そう、ティアが生きていたのだと。そして、それを一人の少年が助けたのだと。それによって、歴史が変わったのだと。これは、現代のごく普通の若者の少年シュウと、少女ティアが波乱盤上、笑いあり、冒険ありの国を興す物語である。