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空に咲く花は旅をする

 

 摘んだ糸端を、期待に胸を膨らませて放す。

 眩しい程真っ青な空に黄色の花が咲く。

 誰に届くかな。

 どんな気持ちで受け取るかな。

 出来れば花が好きな人。

 喜んでくれたらいいな。

 バイバイ、と少年は手を振る。

 其の翌年。

 彼は黄色の風船を手にした少女と其の丘で会う。

 互いが手にした手紙の付いた風船に、にっこり笑った。

「向日葵、綺麗に咲いた?」

「うん。朝顔の種も入れたの」

 青空に咲く二つの黄色い花に、二人は並んで手を振った。

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