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詩全集3

エクスプロージョン

作者: 那須茄子

あっちから

派手に着飾った女が来る

それを待つべきか通り過ぎるべきか

迷う心躍るいや逡巡するいやいや

狙いに行こう

その服に隠れたエロい身体を


暑ければ暑いほど

身体は燃えて熱くなる

鳴りだす勃つ俺のサイレン

火照り重なる青白さを

見れれば見るほど

溢れる精力

何度出しても追いつきそうにない


そこに背徳感と支配感を押し付けて

鞭打ちしたくなる

欲張りをなんとか

寸でのところで抑えて


絶頂

快楽を味わうたび

離れられないこの確かな

脈打つうねりで感じる

奥を突けば突くだけ

得られる吐息と物欲しそうな目が

堪らなくいい気分にさせる


気持ちよくなる

人体のよろこび方はまさに本能

気狂わしい


だから

誘われて来る女はだいたい

はじめからその気でいる

はだけられたら

途端に甘い声で強請り

腰を必要以上に振りだす



わかってたんだ

派手に爆発が起こるテロのような

仕掛けられた胡散臭さには

もう慣れっこだ


一体全体どうしようが先にたつ

頭の中はとうに逆立ちダンスの真っ最中


いじらしいものに男は勃つ

それと同じようなことが

起こっている目の前で


火の炎が高く巻き上がり

爆発は百を超えて千に達し

跋扈しそうなほど辺りは荒れ

目がイっちゃってる奴しか

立てない舞台に早変わり



俺はただ

ヤっただけ

股を広げっぱなしにしたあの女が悪い

中に出すつもりはなかったのに

締め付ける力で思わず出たのさ

やっぱり生でして欲しいと言って

甘えたあの女が悪い



どうして俺が

一方的に

報復のような爆発と弾丸を向けられる

剥ける擦り剥けるずり剥ける

ぶち込んだ

無責任に 

後のことはなにも考えず



またまた

どかんと落雷みたいな

爆発で俺はふっ飛ばされて

めくれ上がった

地面を成していないどす黒いものの上に

押しつぶされ

肺はもうとっくに逝かれて

見るもの全てが赤く染まる

なにがなにで

どれがどれかも判別がつかない


ちぎれた視界の端


あっちから

派手に着飾った女が来る

それを待つべきかこのまま自分の手で死ぬべきか

迷う心躍るいや逡巡するいやいや

最後に狙いに行こう

その服に隠れた

何度も舐め回した身体を

殺すために

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ラリるレロー  (°Q。) 
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