センカ王国の異変
ロラットとパテイは林へ走っていた。物凄い速さにロラット自身が驚いている。
数十分後、センカ王国に着いた。
「見えたな、あれがセンカ王国だ。」
ロラットは初めて見る大きな国と城に胸が踊った。
ロラットとパテイは門を潜る。城に向かって歩くと兵士も民も誰もが慌てている。
「何でしょうね?」
ロラットが尋ねる。
「俺も分からん。ちょっと聞いてくるよ。」
パテイは近くの兵士に聞きに向かった。
パテイが慌ててロラットに駆け寄る。
「大変だ!センカ王が魔物にさらわれたらしい!とにかく今は城の中に行こう。」
ロラットとパテイは急いで城に向かった。
「王がいないのに、なんで城に入るんですか?」
「理由は2つある。まず、俺たちの装備を整えること。2つ目が助っ人を用意すること。」
「助っ人?」
ロラットは不思議そうにパテイに聞いた。
「俺が10年以上、指導した2人の将軍さ。」
「強いんですか?」
「そりゃ強いさ。なんせ俺が初めて負けそうになった相手だ。今勝てるかな?年取ったし。」
ロラットはそれを聞いて「強すぎるだろ」という驚きと「本当にこの爺さん何者だ?」という疑いがより強まった。
2人は城に入り、兵士に将軍の元まで案内してもらった。
「これはこれは、パテイ様。お久しぶりです。」
1人の将軍がパテイに挨拶をした。
「久しいな、ブルリ将軍。ドルッキ将軍はどうした?」
パテイも返事をして、もう1人の将軍について尋ねる。
「実は3日前、王がさらわれた後、すぐにドルッキは兵士を連れて魔物の後を追いました。ですがドルッキは帰ってきません。帰ってきたのは3人の傷だらけの兵士だけです。恐らくですがドルッキは死んでいます…」
「そうか…俺たちはちょうど王に用があったんだ。俺たちも王を助けさせて貰うぞ。」
ブルリ将軍は何度も礼を言った。
「先程から気になっていたんですが、そちらの青年が例の勇者の血を継ぐ青年なんですか?」
「そうだ。名前はロラットだ。」
「ロラットさんですね。私はブルリと言います。よろしくお願いします。」
「どうだロラット、ブルリ将軍は?」
ロラットの目に映るブルリ将軍は少し肌の黒い、優しそうなお父さんという印象だった。だが、裏に何か秘めている、最強の将軍という雰囲気だった。
「経験豊富で最強の将軍という感じです。」
ブルリ将軍は嬉しそうに答えた。
「ありがとう。君のこれからの活躍に期待しているよ。それでは早速向かいましょう。装備のことは兵士に伝えています。王は現在、〇〇山で捕らえられているとの報告があります。お二人は装備を受け取ったら外でお待ちください。すぐに私も準備をして行きます。」
ロラットとパテイは城を出て外で待っている。
「緊張するか?」
「まあまあです。」
「そうか。突然だが、今からお前に魔物の倒し方を教える。」
本当に突然だなとロラットが思う。
「普通にダメージを与えるだけじゃないんですか?」
「それも必要だ。だが奴らはそれでは死なない。奴らが死ぬ方法は寿命か特別な血を浴びることだ。特別な血とは、スキルを使える者の血だ。弱い魔物ほど少量の血で死ぬ。1滴で死ぬ奴も多い。」
「なるほど、スキルの解除の仕方と同じなんですね。」
「そういうことだ。」
ロラットは初めて魔物と戦う緊張を持ち、パテイは静かな怒りを持ってブルリ将軍を待った…
~ここは西の大陸のどこか~
✕✕は大変なことになったと他人事のように思ってしまう。
「まさか、ここの大陸の人間にあんな強い奴がいたとはな。俺の片目と片腕を取られたのはかなり痛い。まあいいか。強い奴も殺したし、勇者も見つけた。なるべく早く魔王様の元に戻らなくては。」
✕✕は、今後どうするか1人で予定を立てていた…
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