魔王討伐の鍵
ロラットは謎の老人に連れられ道場に入った。
中に入れば、10人以上が稽古をしている。
「自己紹介が送れたな、俺の名はパテイ。そしてこの道場はセンカ王国がやっている道場だ。俺は兵士を育てる役割さ。」
「でも、何でパテイさんが育ててるんですか?」
「俺はセンカ王国の元将軍で、国王から頼まれてやってんのさ。それでアンタの名前は?」
「ロラットです。」
「ロラットか、いい名前だ。それでアンタ何者だ?王に装備を借りて、魔物を討伐するなんて。」
「僕は古の勇者の血を継ぐ者らしいんです。」
そう言い終わると、パテイは驚いた顔で、目を見開いて、ロラットを見つめていた。
少しの間が空き、パテイが口を開けた。
「いや〜、驚いた!運命って奴かな。実は、2000年も前、古の勇者と共に魔王と戦ったのが、俺の爺ちゃんの爺ちゃんの爺ちゃんの…ともかく遠い爺ちゃんだ。勇者が残した書記に書いてあったからな。」
とパテイが早口に話した。
「こんな偶然あるんですか。やっぱり運命ですよ!」
ロラットも興奮気味になっていた。
「だが待て、古の勇者は最強の"スキル"を使えた。その血を継ぐ者なら同じ"スキル"が使えるはずだ。見せてくれ!」
少し冷静になり、パテイが頼んだ。
だがロラットはキョトンとした顔でパテイに尋ねた。
「"スキル"って何ですか?」
再び、パテイが驚いた顔で口を開けた。
「知らずに魔王を倒そうとしたのか。しょうがない奴だ。まぁ、無理もないか。2000年も前だから。」
「すみません…」
「教えてやるよ。"スキル"は選べれし者だけが使える能力だ。遺伝によって選ばれる。稀に、遺伝に関係ない場合もあるがな。それに遺伝だけではなく、日々の鍛錬が必要になる。この条件が揃って初めてスキルが使える。お前ならとりあえず1ヶ月は修行すれば使えるはずだ。」
パテイが強引に話を進める。ロラットは急いで口を開いた。
「でもセンカ王国の所に行かないと。」
「まぁそう焦るな。古の勇者はスキルを使って魔王を倒したらしい。つまり、スキルがなきゃ勝てないんだ。センカ王には俺から遅れると伝えてやる。ちょっと待ってろ。」
ダメだった。何を話そうが、パテイには通じない。
パテイは扉を開け、靴を履くと、走って行ってしまった。
ロラットはポカンと口を開け、パテイの後ろ姿を見つめていた。
約1時間後、パテイが戻ってきた。ロラットは驚いた。驚いたを通り越してもはや怖かった。
なぜなら、ここからセンカ王国は馬に乗って行きだけで1時間は必要だ。しかし、パテイは往復で1時間しかかかっていない。しかも、パテイは息が少ししか乱れていない。
「センカ王が遅れるのはいいが、最近、魔物が増えてるからなるべく早く来てくれって言ってた。3週間修行しよう。かなり厳しめに行くぞ。」
ロラットはこんな凄い爺さんに鍛えてもらうワクワクと、どれだけ厳しいのか分からない恐怖でいっぱいだった。
〜ここは東の大陸のどこか〜
「✕✕よ、あのガイコツ将軍に伝えろ。あそこの国王をさらってこい、と。」
「了解しました、魔王様。」
「それから✕✕、伝える時に、これを渡してくれ。」
話終え、魔王は✕✕に白くて硬い、小さな塊を手渡した。
「魔王様、これは一体?」
「これを死体に付けると、死人の兵士となる。私が作った物だ。そこら辺の動物で実験済みだ。だが、名前はつけてない。」
「そうですか…分かりました。それでは伝えてきます。」
✕✕の走り去る姿が少しづつ小さくなっていった…
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