嘘か真か
女性はロラットの部屋に入り、ロラットを起こした。
「ん〜…」
ロラットは不機嫌そうに目覚め、辺りを見渡した。
目の前にはユウネがいた。
「どうかしたんですか?」
ロラットはユウネに尋ねた。
「少し、話をしない?」
ユウネは提案した。だが、ロラットは何で今?としか思わなかった。
「いい?」
ユウネは何度も確認してくるので仕方なくロラットは頷いた。
「ありがとう。突然だけど、ロラットは今までの旅で魔物はもう倒したの?」
ユウネの突然の質問に戸惑いながらも答えた。
「それぽっい奴は倒しましたよ。」
「そう、今から私は信じられない話をする。何も言わず、黙って聞いてほしい。」
ロラットは耳を傾けた。
「13年前、魔物に襲われた日、私達は父さんに逃げろと言われて、必死に走った。林に入った時、ガイコツの魔物と遭遇した。膝から崩れ落ち、声も出なかった。その時、熊みたいな魔物が現れてガイコツをぶっ飛ばした。その後、熊は私達を抱えて走った。途中、熊に矢が刺さり、ロラットを落としてしまった。けど拾うことなく私を抱えて走り、海へ出た。熊は私を乗せ海を渡り、東の大陸に入った。」
ロラットは唾を飲み、真剣な眼差しで話を聞いていた。
「私と熊は小さな小屋で何年も暮らした。その間、魔王の話を聞いたり、魔物にやられないように修行もつけてもらった。小さな船も造ってもらった。けど、魔王に仕える魔物に人間を匿っている魔物がいるとバレてしまった。魔物は熊と私を追ってきた。熊は囮になり私を逃してくれた。船で逃げた私は西の大陸に戻り、今もこうして生きている。どう?信じられる?」
ロラットは下を向き、黙っている。
「そうなるよね、村のみんなも、両親も信じなかった。でも、魔物はみんな優しいのよ。魔王に仕える魔物だけが恐ろしいだけ。普通の魔物は魔王の力で無理やり命令されてるだけよ。」
「やっぱり、信じられない…」
ロラットは静かに呟いた。
「別に信じなくてもいい。ただ、これから倒す魔物は倒すべき魔物なのか、判断して欲しいのよ。」
ユウネはロラットの目を真っ直ぐ見て、話した。
「可能な限り、そうするよ。」
「ありがとう、もし困ったことがあったらすぐに行って。私も戦うよ。」
ユウネは笑顔で答えた。
「ごめんね、こんな時間に起こして。もう寝ようか。」
ユウネは部屋を出て行き、ロラットは再び瞼を閉じた。
夜が明け、パテイが部屋にやってきた。
「おはよう!よく眠れたか?」
「はい、バッチリです。」
ロラットはユウネの話を打ち明けるか迷ったが、胸にしまうことにした。
「突然だが、今日は新たな旅の仲間をスカウトする!」
ロラットは「えっ!」と声に出した。
「それで誰をスカウトするんですか?」
「それは…」
ロラットはドキドキした気持ちで答えを待った。
「この村に住む占い師だ!」
パテイは自信のある顔をロラットに向け、大声で話した…
~ここは東の大陸のどこか~
✕✕から手紙を受け取った魔王はすぐに中を見た。
「なるほど、確かに今帰ると、こちらが不利になるかもしれん。う〜む、どうするか。とりあえず✕✕と同じくらい強い魔物を2体、あちらに送ろう。あいつは西の大陸に居たかな?まあいいか。返事を書くか。」
魔王は返事を書き、スモールドラゴンに渡した。そして、魔王は例の魔物を呼び出した…
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次回も気が向いたら公開していきます。




