伝説の始まり
西の大陸の最西端の小さな村に1人の青年がいた。
村人達はお金をかき集め、青年に馬を買い与えた。
心優しい村人達に青年は涙を流し、別れを告げて馬に乗った。
最後に村人達に手を振り、村を後にした。
青年は、ここから東にあるフスト王国へと向かった。
陽の光が葉の隙間からこぼれる林のの中を颯爽と駆け抜ける。
青年は爽やかな気持ちと勇気で心が満たされていた。
林を抜けると少し大きく、石でできた城が出てきた。
青年は兵士に説明をして、王の所へ向かった。
城に入り、階段を登った先にフスト王が見えた。
「そこの青年、何者だ。」
「私は○○村から参りました、ロラットと申します。勇者の血を継ぐ者です。」
「本当か!勇者が現れるのを首を長くして待っておった!いつか必ず、魔王を倒し、一刻も早く平和を取り戻してくれ!」
「もちろんそのつもりです。ですが、頼みがあります。」
「頼みとは一体何だ?」
「私の村は貧しいため、旅に出るための装備が整っていないのです。どうか武器を貸して貰えないでしょうか?」
「そうか。だが私の国もそれほど裕福では無い。ここから東北の方向に向かうとセンカ王国が見えるはずだ。そこの王はこの大陸1番の軍事力がある。私から頼んでおこう。それまでは兵士の武器を貸しておこう。」
「ありがとうございます。それでは行ってまいります。」
「頼んだぞ。」
城を出て再び馬に乗り、フスト王国を後にした。もう一度林に入り、センカ王国に向かっていると、建物が見えた。
近づくほど中から声が聞こえる。1人だけではなく、複数人の大きな声が聞こえる。一体何なのだろうか?
不思議に思っていると、中から1人の老人が出て、こちらを見た。髭は生えているが、髪が無い老人。
老人は大きな声を出して話しかけてきた。
「そこの青年、どこに行くんだ?」
「センカ王国です。」
「そうか、何しに行くんだ?」
「王に会い、装備を借りるために行きます。」
「旅人か?それとも魔物の討伐か?」
「討伐です。」
「なら丁度良い、俺の道場に入らないか?そこら辺の道場よりも評判がいいんだぜ。それに特別なことも教えているんだ。きっと役に立つよ。」
「ですが時間が無いんです。」
「訳ありのようだな。少し中で話をしようじゃないか。」
老人に誘われた後、腕を強い力で引っ張られ、無理やり中に行くことになった。
ロラットは立ち止まらずに進むべきだったと強く後悔をした。
ロラットは渋々、道場の中へ入った…
〜ここは東の大陸のどこか〜
「魔王様、スモールドラゴン達から連絡が入りました。なんと、勇者を発見したそうです!」
「何!本当か!✕✕よ。スモールドラゴン達には褒美をやると伝えろ。」
「了解しました。」
✕✕は魔王の部屋を出ていった。
「遂に現れたか、勇者。だかこちらは既に準備を始めているのだ。そのおかげで数多くの枚数になったな。しかしあれだけは一向に見つからん。何としても勇者よりも先に見つけなくては。」
ガシャッ!ガチャッ!
「一応、勇者の歩みを止めるため作ったが、ここで始末したい。もう少し作るか。」
ガチャッ!ガシャッ!
魔王の部屋に、何かを作る音が何回も響き渡った…
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