2.期待の新人
大学生活って経験無いから想像で書いてます。
でも大学でのやり取りは全部省いちゃったから先輩も同級生も名前は出てきません。
賢人は今日もT研に参加していた。
「こいつは橘賢人。今日から参加するキムラ ミオン君だ」
「よ、よろしくお願いします。橘先輩」
五月初旬。先輩が連れてきた青年は緊張した面持ちで挨拶をした。
漢字で書くと光合成のコウと音楽のオンで木村光音。
若干十八歳で飛び級してきた編入生だった。
背が低く大きな目と長いまつげが可愛らしい男の娘のような印象。
話すと気さくでよく笑い、普通の高校生と変わらなかった。
光音いわく母親は会社を経営し、父親は作家をしているごく普通の家庭だと謙遜しているが、よくよく話しを聞いてみると、幼い頃は父親の書斎が遊び場だったようだ。
得体の知れない本をたくさん読んだという。
知らず知らずのうちに教養を高めていたと言うことだろう。
その秀才ぶりはT研ですぐに発揮された。
控えめな印象とは裏腹に、面白いアイデアを次々と披露し、すぐに開発の中心メンバーとして躍動することになった。
学校からの期待度も膨らんでいる。
飛び級の美少年がいると話題になって、理工系の専門誌で所属しているサークルの活動が紹介され、全国的に知名度が上がったのだ。
周りからの期待を一身に背負った光音はプレッシャーを感じさせず、実に楽しそうだった。
その笑顔に賢人たちも大いに助けられることになるのだった。
次回は女性キャラクターを登場させます。
■人物紹介
橘賢人:主人公
先輩:T研の先輩。名前は考えてなかった。
木村光音:十八歳。まだ幼さが残る童顔な顔で、女子生徒に大人気。同じサークルに入部。
■プチっと業務連絡
2022年11月、VOICEVOX(音声合成ソフト)を使って音声化はじめました。ストーリーは変わりませんが、文脈をいじってます。整理できたら随時更新していきます。@siropan33_youで公開中。
▼朗読動画の再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PLqiwmhz1-5G0Fm2iWXSjXfi1nXqLHzi_p