表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/52

22.光音との和解

 賢人は寮に戻ると、電池が切れたロボットのように、ベッドに倒れ込んだ。

 弟の失踪。ゲームをクリアした人も失踪。

 ゲーム会社の研究員、光音パパがなにかを隠している。

 その理由や、方法はまったく想像できない。

 ゲームをクリアした人間には、何か特別な力があるのだろうか。

 攻略ノートを使えば、ゲームをクリアして、何か糸口が掴めるかもしれない。

 その前にまず、光音に話をして、誤解をとかなければ。

 父親が嘘をついていることを、光音は信じてくれるだろうか。

 もし神様がいるのなら、これ以上悪い方向に進みませんように。

 賢人はいつの間にか深い眠りに就いていた。

 七治と遊んでいた頃の夢を見た気がする。

 無邪気に走り回っていたあの頃に。

 翌日、光音に時間を作ってもらい、喫茶店で今までの事情を説明した。

 思った通り、光音はなにも知らなかった。

 光音パパの説明が嘘だったことに、衝撃を受けた様子で、目を潤ませながら肩を落とした。

 賢人も意気消沈していると、光音の言葉に耳を疑った。


「それは恐らく橘先輩の考えが正しいと思います。

父の態度が最近、変わってきたことが何よりの証拠です。

以前の父はあんなじゃなかった。

弟さん、七治さんの話を聞いてから、父は何か変なんです」


 今後、反旗を翻すことに言及しても、光音は賢人を見据えて、力強く答えた。


「ハイ、私は父とは違います。

 決して人の道を外れるようなことはしません。

 以前も話しましたが、必ず七治さん達を見つけ出してみせます、あ、あの、先輩」


 気づくと涙が溢れ、頬を伝って流れ落ちていた。

 うれしい、すごくうれしい。

 賢人は光音の正義感に感激し、もう決して疑ったりしないと心の中で誓った。

 そんな中、水を差すように着信メールの音が鳴る。

 ハンカチで涙を拭い、半笑いしながらスマホを見ると、薫子からだった。

 ゲーマー仲間からの情報で、アンガス戦記オンラインについて。

 近々、最新作のアルファテストが行われるという噂だ。

 それと、勇者がナナハルというアカウントネームでプレイしているという。

 君枝さんが以前、はなしていたが、まさか勇者がナナハルと名乗っているとは正直驚いた。

 早速光音と情報を共有し、最新作については光音に調べてもらい、賢人はアンガス戦記オンラインをプレイする為の準備を開始した。

■プチっと業務連絡

2022年11月、VOICEVOX(音声合成ソフト)を使って音声化はじめました。ストーリーは変わりませんが、文脈をいじってます。整理できたら随時更新していきます。@siropan33_youで公開中。


▼朗読動画の再生リスト

https://www.youtube.com/playlist?list=PLqiwmhz1-5G0Fm2iWXSjXfi1nXqLHzi_p

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ