14.衝撃の真実
この喫茶店、意外と使えるかも。
とにかく、まずは話を進めよう。
ミオンはまだ様子がおかしいし、薫子から先に報告することになった。
「はい、じゃ私が概要を説明するね。
ハル君のノートで見つけた模様は、異世界召喚をするための魔方陣だったの。
そしてハル君は、アンガス戦記というゲームをプレイしていた。
調べてみたら、ファンタジーの世界が舞台の、かなり難易度の高いゲームだって事がわかったの。
最後までクリアできた人はいないって噂」
賢人が首をひねると、薫子は人差し指を振り子の用に動かし舌を鳴らす。
「問題は、クリアできた人がいないって事なの。
ゲーマー歴の長い子も、幅広いジャンルで探したけど、一人も見つからなかったの」
レンカさんはどうなのか、顔を向けると、ケントの意思が通じたのか首を横に振っている。
クリアできない。もしくは見つからないということか。
しかしそうすると賢人の中で疑問が残る。
確かマキさんが事情聴取にきたとき、祖母はナナハルがゲームをクリアしたと話していた。
祖母が嘘などつくはずがない。
クリアしたことを本人から聞いていないことは不思議に感じていたが、意図的に隠していたのか。
賢人はその疑問をぶつけた。
「クリアした人がいないってのは、おかしいんじゃないか?
ナナハルはクリアしたって聞いた。クラスメイトも一緒だったはずだ」
薫子は頷くが、そうじゃないと答える。
ズズズズー。
話を遮るようにレンカさんがメロンソーダを飲み干した。
そのグラスをテーブルの上に置くと、薫子の話を引き継ぐように話し始めた。
「いないというのは、クリアした人が忽然といなくなったと言うことなの。橘賢人君」
「え?」
レンカさんの言葉を聞いて、何故か驚く薫子。賢人は何か違和感を感じ、眉をひそめた。
賢人:主人公
薫子:主人公の幼なじみ
ミオン:主人公と同じ大学生
レンカ:薫子のゲーマー仲間
■プチっと業務連絡
2022年11月、VOICEVOX(音声合成ソフト)を使って音声化はじめました。ストーリーは変わりませんが、文脈をいじってます。整理できたら随時更新していきます。@siropan33_youで公開中。
▼朗読動画の再生リスト
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