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DOG[Docci On Game]  作者: 月山
3/5

2.three and one

こんにちは。

突然ですが人間って不器用ですよね。楽しかったことは直ぐに忘れることができてしまいます。

だけど、辛かったことや痛かったこと、不幸はなかなか忘れることができません。

これを機に、少し過去を振り返ってみましょうか。何を思い浮かべましたか?

皆さん結構な人生を歩んできたと思います。

「あーすればよかった。こーすればよかった」と思う出来事もあったでしょう。

まあ過去のことはそれほどにして、これからを楽しんでいきましょうか‼

「やっと三人でゲームができるね」

「そうだな。よくヨッシーの親が買ってくれたな」

「今回の期末テストで上位に入ったから買ってくれたんだよ。今日届くんだ。ちゃんとDOGも買ったんだから安心しなよ」

 幼馴染の3人は仲良く学校の帰り道でゲームの話をしながら歩いていた。


上から、女性の元村陽子、男性の後藤翔、直江義一の話声である。


 彼女と彼らは同じゲームを一緒にやることを約束していた。しかし、義一の親は厳しく今日までゲームを買ってもらえなかった。高校生1年のおこずかいではHEIZは高く親にねだるしか買う方法がなく、やっとの思いで願いが通り買ってもらうことができたのだ。

DOGは義一自身で買ったが。


「帰ったらすぐにやるわよ」

「うん」「あぁ分かったよ」


「それじゃ。あとでね」

 そう言い残し彼女は走って行ってしまった。家は隣同士なのにゲームが楽しみすぎてで先に帰ってしまった。

 一緒に始めると約束したので、HEIZを先に買った彼女はゲームをやらずに待っていたのだろう。それゆえに彼女の走る姿はとても楽しそうだった。


 翔と別れ、義一も自分の家に行く。両親は共働きのため家には誰もいない。家の鍵を開けたその時、車が一台家の前に止まった。宅急便だった。タイミングよくHEIZの入った段ボールをもらい、サインをした。

 とてもワクワクし、飛び跳ねまわりたい気分だった。


 段ボールを開けるその瞬間は言葉にできないほど気持ちが高ぶった。

すぐにコードをつなぎ、きっと先に行っている2人のためにも早く準備をし、HEIZをかぶり、起動した。


初期設定を素早く終わらせ、DOG起動‼


・・・・・

・・・・・

壮大な音楽が流れ、アバターを形成する。さほど時間がかからず、プレイヤー名はカズにした。


そして、ログイン


『ログインを承認しました

ようこそ Docci On Game の世界へ』


 義一いや、カズはDOGの世界舞い降りた。

そして、約束事の方手に狐を作り、幼馴染を探すために歩き始めた。

すると、すぐに聞きなれた声が聞こえてきた。


「おう、来たかヨッシー、早かったな」

「翔か?」

「おう、でもこっちではハヤブサって呼んでくれや」

「あぁ分かったよ。こっちはカズって呼んでほしい。それで陽ちゃんはまだなの?」

「そうなんだよ。まあ、アバター形成に時間かかってんだろ。女の子は時間がかかるっていうだろ」

「はあ...」

カズはため息をつき、ハヤブサと一緒に最後の幼馴染を待つことにした。


------------------------------------------------------------

「お待たせ」

 そう言って、僕たちの前に立った女性型アバターは元気そうだった。


「そうそう。ミカンって呼んでね」

 そろったことで歩き出した僕たちは、先頭を歩くいきなり振り向き、自己紹介をしてきた。

僕たちも同じようにアバター名いい、また歩き出す。


「そうそう。動画で見た、PvsPやりたいんだけどどこに行けばいいの?」

 行先も分からず風景を見ながら歩いていた僕は、いきなりミカンが話しかけてきて驚いた。

当然のように場所は分からないので

「知らないよ。始めて来たし」

「それもそうか。適当に歩いて探しましょ」

「そうだね」


 しばらくして、ハヤブサが一つの建物に指をさす。

「あそこじゃねーのか。行ってみようぜ」

その言葉に釣られ、僕たちは歩き出した。



 その建物の中は、モニターはたくさんあり、そこにはたくさんのプレイヤーたちが映像を見て盛り上がっている、奥にはカウンターがあり受付を行っているようだった。

 カウンターには6人の機械NPCがいた。

ミカンはその1人に話しかけた。

 しかし、参加できないと追い返されてしまった。

少し戸惑い、なぜかと考えていた。




 少し時間が経ち、3人で話し合い誰かに聞こうと決まりあたりを見渡した時、

とある男と目が合った?ミカンはそんな気がした。

忍を思わせる恰好、だが仮面をかぶっていて目が合っているのかわからない。

しかしミカンは目が合ったと感じていた。


 男は私たちのもとに一直線に近づいてきた。やっぱり目が合ったんだろう。

 私たちの目の前まで来て男は小さな声で話しかけてきた。


「新規か?僕とパーティーを組まないか?」

 3人は固まった。思考が止まった。いきなりの誘いに反応ができなかった。


 そしてそのまま、男は続けて語りだした。

「少しは手伝えると思うよ。」


 不気味な仮面な男は

怖そうな雰囲気を醸し出しながら、優しそうな声色で語りかけてきた。



読んでくださりありがとうございます。

1話とは別に視点の話でしたが、彼女彼らも物語の主人公です。

次回からは、DOGの職についてになります。

では。


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