想い
あの後ボクは十数分間がむしゃらに走り続け、学生寮にたどり着く。
そして自分の部屋に入ると、鍵を閉めてベッドにダイブ。
「うわーーーーん!!」
そんで大泣き。
枕を濡らした。
その後もボクは全力で泣き続けた。
それこそ、どのぐらい泣いたか分からない程。
いったい何時間泣いたのだろうか?
「Z~Z~」
そして最終的に泣き疲れて寝てしまう。
◇
寝てしまったボクではあったが、ある夢を見た。
それは過去に光君と過ごした懐かしい思い出。
夢の中なので声を出すことや言葉を聞くこともできないけれど、なんとなく互いの意思は分かる。
夢の中でボクは過去の光君と楽しく遊んだ。
だが、夢の途中で光君は急成長。現在の光君になってしまった。
「!?」
ボクはショックを受けた。
だけど光君はボクの手を取り一緒に遊ぼうと言っているようだった。
始め渋々遊ぶも、だんだん楽しくなって堪らなくなってしまう。
遊んでる最中に過去の思い出が蘇る。
その瞬間ボクは察した。
月日が流れ、姿形が変わろうと、性別が女の子だったとしても、それは光君なのだと。
◇
「はっ!!」
それを察した瞬間ボクは目覚めた。