レポート1
国木瑞架。性別、女。
○○年○○小学校入学。
低学年時に書いた作文。
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テーマ『とくいなもの』 くにき みずか
わたしはかくれんぼがとく意です。
なぜとくいなのかとゆうと、わたしは昔からかくれんぼをよくやっていたからです。
あと、わたしのおとうとはよくかくれてしまったりするから、見つけたりするのがとくいになりました。
見つけるのがとく意になると、次にかくれるのにいい場所がわかりました。
だからわたしはとてもかくれんぼがとく意です。だからわたしはかくれんぼをするのがとてもすきです。
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ここまでの内容から。
国木瑞架は『かくれんぼ』を好んで行う。また、それを得意だと言っている。
彼女の弟、雅樹は『よくかくれてしまったり』する。実際のところ、彼は瑞架の弟ではなく従弟であると、書類にはある。間違えたのかそれとも故意にそう書いたのかは不明。
年齢にも関わらず『昔から』という語を使用しているが、それはいまだ学習面において完全ではないからだと思われる。
その他の作文、または作品などを見ても彼女はごく普通の少女だったようにしか思えない。大人し目だが感情豊かで、たまにはりきりすぎてしまうぐらいで、あとは普通。幼い頃の彼女を知っている者からの評判も同様であった。
実験の経過を見つつ、調査も並行して進めていくことにする。