プロローグ
恋愛ものは初めて書きました。
結構ありがちだけど、書きたかったので
書きました。
よろしくお願いします。
俺、渡辺 隼人は、明日から高校生になる。
俺は大して賢いわけではないが、今は自分で賢いと思い
たい。
スポーツも勉強も人徳も普通にどこにでもいる中学生
となんら変わらないが、俺には、苦手分野がある。
それは恋愛である。すきな女の子が出来ても告白できず
女の子から告白されたことがない。
別に俺は、変な趣味や自分で言ってしまうが別に容姿が悪い
わけではない。しかし俺がモテない理由は自分自身気がつい
ているのだ。
世で言う、草食男子と言うのだろうか…内気なだけと言う
か…つい女子と喋ると緊張して上がってしまう。
それを見て女子達は可愛いと言うが、俺自身としては、直したい。
なぜならこのままでは、彼女ができないからだ。いやできたと
しても真面に喋れないだろう。
しかし、治す方法と言っても、女子達と沢山喋ることしかないと
俺は思う。だが、俺にとってそれは拷問のようなものだ。
だけど、せめて女子の目を見て話せるようにはなりたい。
そんなことを思いながら、明日の入学式の準備をするのだった。
そして翌日になってしまった。結局高校生までに治せなかった。
やはり俺には、彼女が一生できない運命、宿命なんだな。
俺は、顔を足元にして落ち込みながら高校へ向かっていた。
「おはよう」と後ろから女子の声がした。
「ねぇ、君!ねぇってば…」俺はしつこいので、一様俺じゃなく
ても様子を見るために振り向いた。
すると、目の前に神々しい位美しい、容姿端麗の女子がいた。
俺は、すかさず別の方向を見る。
「大丈夫?顔色悪いけど、気分でも悪いの?」
「大丈夫、大丈夫。気にしないでいいから。俺のことは
いいから」
「そう、体調が悪いのなら、いくら入学式と言って無理して
行くものじゃないわよ。もしよかったら家まで送ってあげようか?」
「本当に大丈夫ですから」
「ならいいんだけど…」
やけに親しく喋ってくるなぁ。よく見てみると俺と同じ高校の制服
だった。よく見る、と言っても彼女の腹の辺りだ。
「ねぇ…君。私と同じ高校でしょ。よかったらでいいんだけど
一緒に行ってもらえないかな、私、方向音痴でさ…迷っちゃって」
なんだと、やはり今日はついていない不幸の日らしい。
確かに俺の周りにいた同じ高校生はいつのまにかいなくなっていた。
「はぁ、わかりました」
彼女にだけは、バレたくなかったが…しょうがない。
そして、俺は彼女と高校へ向かう事を決心したのだった。
渡辺くん。頑張れ。