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君にほんの少しの救済を  作者: 海月
テロリスト編
6/13

5.休日

「セ、ン、パ、イ!今日、終わったら飲みに行きません?」


出勤して早々に綾真が話しかけてきた。


「…無理。」


刹那は速攻で返した。


「そんなこと言わずに〜。センパイが酔い潰れても、俺がお持ち帰りしま…いだっ!」


思い切り綾真の足を踏んだ後、足早にその場を去った。


「も〜!つれないなぁ」


死刑囚はそんなに沢山いるものではないため、最近はレポート以外にやることがそこまでない。


だからこそ、後輩の綾真のレポートの手伝いや、事務の仕事をするときもある。


(明日はやっと休日か。何しようかな…)


刹那には趣味が沢山あった。


アニメ鑑賞、お菓子作りにショッピング…。


刹那は普通の女の子なのだ。


「…洋服でも、買いに行こうかな」


そう決めた途端やる気が出て、急いで資料を作り終えて帰宅した。



次の日、メイクを済ませたあと、ルンルンでショッピングモールに向かい、お気に入りの洋服店で買い物をしていた。


そのときだった。 


近くで銃声のような音が聞こえたのだ。


様子を見に行ってみると、モールに仕掛けられていた爆弾が爆発したらしい。


テロだ。


(まずい、私も含めて全員人質か…)


モールの扉は全て施錠され、外には出られない。


警察に連絡しようとするが、ネットに繋がらない。


(テロリストは中にいるか…いや、まずは怪我人がいないか確認しないと…)


刹那も混乱していた。


そうこうしているうちに、どこかから怒声が響いた。


「金を出せ!そうじゃなきゃこいつらを殺すぞ!」


野太い男の声が響いた。


男の周りには手を縛られて動けなくなっている人たちが10人ほどいた。


(金を出したら相手の思う壺…。でもここで人が死んだら、それこそ死刑になる…。)


思考を巡らせ、打開策を考えたが、良い案が生まれず、どうしようもなくなってしまった。


そして、考えを巡らせていたそのとき、銃声と共に悲鳴が聞こえた。


テロリストが人質の頭を打ったのだ。





















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