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本命

 だんだんと気温も下がり、降雪はまだだけどクリスマスはもうすぐそこだった。でも僕は瀬奈のテストの点数を上げたくてそれどころじゃない。期末テストの方は、国語と社会が三十点台まで来て、理科が二十点台。数学と英語はあまり上昇しなかった。英語はそんなに難しくないと思うんだけど、外国の言葉っていう意識が瀬奈の理解の妨げになっている気がする。


 だけど、ひたすら勉強だけしていたっていけないんだとばかりにトラブルを持ち込まれる。カップルとしての寿命を伸ばしたいのなら。


 休み時間にトイレを済ませて廊下を歩いていると、豊島鋭理(とよしまえいり)に声をかけられる。

「やっほー、山下くん。元気?」


 豊島鋭理は瀬奈のグループの女子。派手というか、賑やかな顔立ちをしている。胸も賑やか。瀬奈よりも大きくて柔らかそう。


「元気やよ」と僕は返す。瀬奈の友達なので、邪険にはできない。たいしたことない男と付き合っていると思わせるわけにはいかない。まあ永谷ごときにケンカで負けたという話が知れ渡っているんだったら、評価なんて既に皆無だろうけれど。


「楓季は可愛い?」


「可愛いよ」


「もう付き合って何ヵ月になるんけ?」


「何ヵ月やろう? 半年くらい?」

 改めて振り返ると、ものすごく長く感じる。


 豊島鋭理もそう思ったのか「半年ってだいぶすごくない?」とコメントする。「頑張るやん。ビッチやったらその間に三回くらい男チェンジしとりそう」


「そんなにモテるっていうのもそれはそれですごいね」


「男は知らんけど、女なんて簡単やよ? いくらでも代わりぐらい補充できるんやから。モテるモテんとかじゃないんや」


「ふうん。恐い」


「あは。女は恐いね」


「豊島さんも恐いん?」


「さあね? でも楓季も、山下くんが知らんだけで恐い女かもしれんよ?」


「まあわからんわね」


「ホントは龍忠のことが好きやからね。楓季は」


「へ?」

 いきなりぶち込んでくる。あらゆる感情の前に面倒臭さが来る。こんな時期にそんな情報を提供してこないでと思う。そのあとで、じわじわと心が滲みだす。龍忠。笹野龍忠。グループ内でもっともケンカが強くて番長などと呼ばれている。爽やかなイケメンじゃないけど、ワイルドな渋みがある。中学生っぽくない。


「楓季は龍忠にコクってフラれとるから」


「それ、いつの話?」


「一年の冬や。今からちょうど一年前くらいやね」


「ふうん」

 だったら僕と付き合う前の話だ。って当たり前か。交際中に別の男子に告白していたら大問題か。「笹野……くんは、なんで断ったん?」


「龍忠は的衣が好みやったからね。鞘本的衣(さやもとまとい)。今は付き合っとるよ、二人は」


「じゃあ僕は、代わりってこと?笹野くんの」

 自分で言ってて落ち込む台詞だ。代わりか。だけど、たいていの恋人なんて本命の代用品に過ぎないんじゃないかな?と僕は思う。だって、みんながみんな本命と結ばれるわけないんだから。本命との恋に破れたら、代わりを探すしかなくなる。そうして、本命との差異を感じながら付き合っていくものなんじゃない?って余計に落ち込む。そんなの当たり前のことなんだけど、冷静になって考えると、本当に悲しい事実だ。僕の方は瀬奈が本命だっていうんだからなおさらだ。


 豊島鋭理が僕の顔の前で手を振る。

「ごめん。ショックやった?」


「…………」絶対わざと言ってきてるんだよなあ。「うん」


「あーごめんごめん。なんか罪悪感出てきた。山下くんはホントに素直やな。可愛らしい」


「…………」


「たしかめてみねや。ほんで楓季が嫌になったら私んとこおいでや。付き合おうさ」


「……瀬奈と別れたらショックでしばらくは誰とも付き合えんわ」


「そかそか。ほんなら付き合わんでもいいわ。慰めてあげる。楓季とはヤッたあ?」


 僕は聞こえなかったフリをして「なんでそんなこと教えてくれたん?」と尋ねる。


「ん? うーん……」

 豊島鋭理はしばらく天井を眺めてから「山下くんがいい子やからや」と答える。「楓季が山下くんみたいな子と付き合っとるのがおもしくないから。あ、この話、私がしたって言わんといてや?」


「言わんよ」

 また諍いが起きても困る。どんなふうに飛び火するかわかったもんじゃない。


「ありがと」

 豊島鋭理は満足したふうに頷くと、僕に背を向ける。「じゃねー」


 どうしようか。こんな程度の話は僕が呑み込んで消化してしまってもいいのだ。一年前の話だし、瀬奈は今僕と付き合っていて、笹野龍忠は鞘本的衣と付き合っている。本命に思いが届かなかったら、じゃあ残りの人生一生恋せずに死ねってのも酷な話だし、みなさん許容して生きていくしかない。本命がいた中で、それとは別に好きな人を作って恋愛を続けるなんて、普通だ。あんまりそんなことをいちいち考えないだけで。だから僕も考えなくていいのだ。


 と、頭ではわかっていても考えてしまう。具体的に聞いてしまったからには想像が膨らんでしまう。


 帰り道、僕は部活をしていて、瀬奈は僕が終わるまで学校に残って勉強をして、それからいっしょに帰るようにしているのだが、いつもの瀬奈がいつもとは別の瀬奈に見えてしまう。新たな情報を得て、そこに僕が勝手に無意識的に肉付けをして、そのフィルターを通して瀬奈を見ているからだ。瀬奈はもといたグループに復帰しているから、当然笹野龍忠とも毎日顔を見合わせているし喋って笑い合っている。瀬奈は既に失恋しているけれど、その喋って笑い合うだけの交流で自分をなんとか満足させているんだろうか? あ、だから休み時間になると何がなんでも遊びに行くんだろうか? 彼氏が同じクラスにいるのに。そういうふうに考えると辻褄が合うような気がして、スッキリしてきてつらい。いや、スッキリしてきているのは瀬奈の行動パターンであって僕の心情ではない。


 僕の落ち込みは、すぐ瀬奈に悟られてしまう。

「どしたん? 元気ないぜ。疲れたあ?」


 僕は「疲れた」と返しておく。


「あたしも勉強疲れたわ。先生はなんかメッチャ教えてくれるけど。そんな一気に頭入らん」


「先生が好意的なんならよかったわ」


「問題児が勉強始めると嬉しいもんなんかな、先生って」


「まあなあ……適当にあしらってまた悪の道に戻られても困るし、必死にこっち側にとどめようとするんかね」


「悪の道って……あたしそこまで悪いことしとらんよ」


「そうけ」


「万引きもしとらんし」


「パパ活」


「するか。こんな田舎でパパ活はないやろ」


「都会やったらする?」


「都会の子はするんじゃない? あたしはせんけど」


「ケンカ」


「ケンカは……した」


「もうせんといてね。心配になるし」


「しないよ。今の友達は、友達として好きなだけやから。ケンカとかに手を貸すつもりはもうないよ。それは山下と付き合うようになってからはずっとそう。みんなには最初に言うたさけ」


「いいんけ? 仲間外れにされてまわん?」


「言ってあるから。大丈夫」


「笹野くんに嫌われてまわん?」と僕は流れで言ってしまう。


「え? 龍忠?」と瀬奈は笑っている。なんで個人名なの?みたいな反応にも見える。


 もう少し聞き方ってものもあるだろうに、でも僕は「笹野くんが好きなんやろ?」とダイレクトに質してしまう。


「なに? なになになに? ちょっと待って」

 瀬奈は立ち止まり、いつかのように僕の手首を掴む。僕がまた逃げ出さないようにしているのかもしれない。「誰かからなんか聞いた?」


「いや、噂や」と僕は嘘をつく。「瀬奈の本命は笹野くんなんやろう?」


「なんでや。あんたと付き合っとるやん、あたし」


「付き合っとるけど、本命かどうかはまた別の話やん?」


「なーんでそんな話になっとるんかな……」

 瀬奈は首を傾げている。


「笹野くんに告白したんやろ?」


「…………」瀬奈の瞳が少し揺らぐ。「……また永谷になんか言われたんか?」


「いや、噂やって」

 しかし、ピンと来るってことは、瀬奈の笹野龍忠への告白はグループ内の秘密なのかもしれない。本来、噂になるはずのないエピソードというか。実際は永谷秀吉じゃなくて豊島鋭理がリークしてきたんだけど、瀬奈の勘は鋭い。当たらずとも遠からず。


「うんとね……こっち座ろうか」

 瀬奈は僕の手首を掴んだまま、第二体育館の植え込みの方へ移動する。ちょうど腰くらいの高さがある植え込みのレンガに腰かける。僕も同じようにする。「山下。あたしが龍忠のこと好きで龍忠にコクったのは事実や」


 僕は冗談半分本気半分で「あー聞きたくない」と言う。


「聞いてや。やけど、だからって今は龍忠なんか好きじゃないよ」


「そうけ」


「絶対信じとらん顔しとるやん」と瀬奈は苦笑する。「なんでそんなもん好きやと思うんや? 龍忠のこと好きやったらあんたと付き合わんやろ?」


「そんなんわからんよ。笹野くんは鞘本さんと付き合っとるんやし、瀬奈はもう負けとるやん? ほしたら他の男んとこ行くしかないやろう」


 瀬奈の眉間にしわが寄る。瀬奈がちょっとイラついているのがわかる。でも同時に我慢してくれているのもわかる。

「負けって……あたしは負けたと思っとらんよ」


「まだ笹野くんを取り返せると思っとる?」


 瀬奈が右腕を横に広げ、手の平を僕の頬めがけて思いきり振るってくる。モーションが速すぎて直撃する直前まで気がつかなかったくらいだが、直撃はせず、寸止めされ、代わりに頬を指で引っ張られる。

「あんたさ、人を好きになったことある?」


「え、それって」


「嫌味で言っとるんじゃないよ? 普通に答えてや」


「あるよ」


「誰を?」


「……何を言わせたいんやって」


「いいから答えれや」


「……瀬奈」


「他は?」


「他? そんなんおるわけないやん」


「現在だけじゃなくて、過去にも?」


「過去にもおらん」


「わかったわ」

 瀬奈は嘆息している。安堵しているわけじゃなさそう。「あんたは最初に好きになった人が絶対に本命やと思っとるんやろ? 最初に好きになった人が必ずずっと一番やと思っとるんやろ?」


「だって」


「そんなわけないやん」一蹴される。「あとで好きになった人の方が上になる場合だってあるわ。そんなん当たり前やん。たまたま、知り合う順番の話でしかないんやから。そんなん、最初に好きになる人がトップやったら、絶対満たされん人生になってまうやん。んなわけないやろ?」


「ああ……」

 それもそうか。代用品が本命を超えることもあるか。その場合、それはもう代用品じゃないし、本命の方ももう本命じゃない。たしかにそうだ。まだ出会っていない人を好きになることはできない。人は、出会った範囲の中でしか好きの度合いを定められないんだから。言われてみたらそうだ。


「あたしはあんたのこと本当に好きやよ」と瀬奈が僕の頬を引っ張ったまま言う。「あんたを好きになってから、ホントによくわかったんや。龍忠への好きは、なんか、ただの気分っていうか、おままごとみたいなもんやったんやなって。なんとなく誰かを好きになってみたくて、ほんなら龍忠にするかーって感じで、好きになった気になっとっただけなんや。あんたと付き合ってよくわかったわ。だって、あたしいっつもあんたのことばっかり考えとるもん。四六時中。朝、トイレしとるときも、あー山下も今トイレしとるかなあとか。あんたは?」


「……そこまでは考えとらんかも」


「ほしたらあんたの負けや。あたしは全然負けとらんよ? あんたと付き合えたさけあたしは勝ち」


「ごめん」と僕はまず謝る。つまらないことを言った。


「いいよ」と瀬奈は笑っている。「あんたは全然あたしのこと信じとらんからなあ。あたしがあんたのこと好きや好きやって思っとる間も、あんたはあたしを怪しい怪しいって思っとるんやろうな」


「そんなんじゃ」


「まあそれも愛情の裏返しみたいなもんやし、まあいいか。好きじゃなかったらそんなに疑心暗鬼にならんもんな?」


「気をつけるわ」

 そうだ。瀬奈だけ信じていればいいのだ。僕が好きだと思える相手。


「人生のどこで出会う人が一番になるんかなんて誰にもわからんけど」と瀬奈が言う。「あたしの一番は、きっとあんたやよ。これから何があっても。別れることになっても」


「…………」


「……あはは。これはさすがに嘘臭いか。これは信じんでもいいよ」


「別れるなんて言わんといて」


「例えや例え」


「僕はずっといっしょにおりたいよ」


「ずっといっしょにおろうね」


 まだまだ先がある人生で、そんなことができるのかどうかわからないけれど、わからないってことは見えていなくて不確定ってことなので、できなくはないのだとも言える。ずっといっしょにいられるかもしれない。このまま、上手くいけば。


 ずっといっしょにいようと言うとき、人は、ずっといっしょにいられる自信があってそう言うんだろうか? 見込みがあるから言葉にするんだろうか? それとも、口に出して気持ちを鼓舞しなければ難しいからそうするんだろうか? 祈るような、願うような気持ちで搾り出すんだろうか?


「ねえ、頬が痛いんやけど」


 瀬奈はまだ僕の頬をつねっている。

「ああ、忘れとった」


「痛い」

 長時間摘ままれていたから、弱い力といえどヒリヒリする。外気が冷たいのもあって余計に堪える。


「あんたがムカつくことばっか言うさけや」


「本音出た」


「これでもだいぶ手加減しとるさけね」


「あのままビンタされとったら首もげとったかも」


「赤くなっとるね」瀬奈が僕の頬を観察しながら教えてくれる。「指の痕みたいなの見えるわ。まあ家帰る頃には消えとるやろ」


「消えるかな? 痛ぇ……」


「消える消える」

 さらにじっくり観察される、と思いきや、瀬奈の顔が過剰に近づいてきて、なんだ?と思う間もなく頬にキスされる。じんじんしている頬に、瀬奈の湿った息がわずかにかかる。


 瀬奈の右手が座っている僕の太ももに乗っていて、僕もそこに自分の手を置く。瀬奈の手を握る。改めて顔を上げると、瀬奈がこっちを見つめている。あ、これかと思う。ムード。でも僕は余計なことをズカズカと質問するクセにこういうときだけ弱々しくて嫌になる。瀬奈がリードしてくれると思って待っているところも不甲斐ない。


 瀬奈は左手をちょんと僕の肩に置き、上半身を少し傾けて顔を寄せてくる。瀬奈は目を瞑っているが、僕は閉じられないでいる。唇が唇に軽く当たると、瀬奈は僕の様子を確認してちょっと微笑む。それからもう一度唇を合わせてくる。僕はどう動けばいいのかわからなくて、呼吸もしない方がいいのかな?と息も止めていて、だけど瀬奈の口付けが長くて窒息しそうになる。


 キスが終わると水面に上がった気分になる。僕は一気に酸素を取り入れる。


 瀬奈に笑われる。「息しとらんの?」


「できんやろ」


「できるわ。鼻ですればいいし。別に口でしたっていいけど」


「そんな器用なことできん……」


「器用じゃねーし」と瀬奈はずっと笑っている。


「手慣れとるなあ、瀬奈は」


「手慣れてもおらんし。言っとくけど、したことないさけな? いま手ぇ震えとる」


「ホント?」

 僕が両手を差し出すと、瀬奈が両手ともを握る。震えているかはわからない。寒いし、僕も震えているような気がして何がなんだかだ。


「……帰る?」


「瀬奈が風邪ひいたらいかんし、帰るか。僕はもうちょっとおっても別にいいけど」

 冬場は部活も早めに終わるため、その分暗くなるのは早いが、時間的にはまだ余裕がある。


「ほしたらあたしももうちょっとおる~」

 瀬奈が改めてレンガに腰かけなおし、僕を押し動かすくらい密着してくる。「暗いし通りからはあんまり見えんやろ」


「うん」


「……山下はキスとか好き?」


「え、わからん」


「わからんよな、そんなもん。今したばっかりやもんね」


「呼吸がつらくて」


「いや、っははは! 呼吸に一生懸命でなんにも覚えとらん?」


「あんまり。いっぱいいっぱいで頭もぼーっとなるし」


「それはあたしも」瀬奈がよりくっついてくる。「たくさんしたら慣れるかな?」


「慣れるか、その前に窒息死するか」


「それはあんただけやって」


「息継ぎの練習もせないかん」


「ふふ。ほしたらたくさんせないかんね?」


「ちょっと恥ずかしいけど」


「そんなのあたしもおんなじ気持ちやから。でもしたいんや。今日はもうせんけど。恥ずかしいし。……せんでもいい?山下」


「僕はもう、全然」


「全然したくない?」


「いや、んー……瀬奈に任せる、っていうのもダサすぎるんやけど……まあ僕も頑張るわ。何を頑張るんかわからんけども」


「頑張って」


 初めはまた厄介なわだかまりが生まれそうでげんなりしていたけれど、豊島鋭理が発端となったあの会話がなければキスもなかったよな、と考えると、恋愛って難しいなあとも思える。ただ部活をして勉強をしているだけじゃ、今日も普通に帰宅して寝ていただけだったはずなんだから。


 わざわざトラブルを呼び込まなくてもいいのだ。僕はもっと瀬奈にいろんな話をしてあげて、瀬奈からいろんなことを教えてもらうべきなのかもしれない。

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