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弟が人間を辞めました  作者: 氷雨 蒼
1章 弟が人間辞めた
6/21

6話 転校後の友達

悠真さんと七枝さんと共に理事長室を出て、隣に職員室に来ている。転校後のクラスの担任の先生西原先生に挨拶をしに来たのだ。


「失礼するよ。西原先生居ます?」

「はい、ここに居ます」


悠真さんは、理事長なのか結構フランク目に西原先生を呼んだ。西原先生は声を聞いて、職員室の奥側から声と共に立ち上がり悠真さん前にやって来る。


「八田理事長、お呼びでしょうか?」

「七枝にとある髪を渡したんだけど、覚えてる?」

「転校生の件ですね?」

「そうそう。その子が明日から登校させるから、その顔合わせをしに来たんだよ」


俺はここで悠真さんの前に出る。


「初めまして、水野正治と申します」

「こちらこそ初めまして、西原凛子と申します。八田理事長から、事情は聞いているわ。気の毒だったわね」

「いえいえ、気にしないでください。あの時は自分に力がなかっただけですので」

「何かあったら、八田理事長だけでなく教員にも頼ってね。必ず力になってあげるから」

「ありがとうございます」


こんな感じで、西原先生と挨拶してかるい会話をした。タイミングを見計らって、悠真さんの声が背後から聞こえてくる。


「挨拶は済んだかな。明日の登校した後は西原先生に任せるよ。何かあったら、教員の誰かか僕に言ってね」

「分かりました」

「正治君次は、寮の方に向かおうか」

「はい」


悠真さんを先頭に、寮がある所まで案内をしてもらった。寮は、学校の外にあり敷地内に立っている。徒歩5分ぐらいで着いた。寮の入り口ふきんで一人の男子が、立っていた。


「お待ちしておりました」

「やあ!佐藤君。正治君彼が、君のルームメイトでクラスメイトになる。佐藤光秀(さとうみつひで)君だ」

「水野。佐藤光秀だ!光秀でいいぜ」

「よろしく、光秀。俺は正治でいいよ」

「おう!よろしくな正治!」

「やっぱり佐藤君を選んで正解だったね。じゃあ佐藤君後の事はお願いするね。正治君もまた明日」

「はい、分かりました」

「今日はありがとうございました」


そう言って、悠真さんは七枝さんと共に学校の方に戻って行った。


「さてと、正治。俺たちも部屋に行こうぜ?」


光秀の後ろについて行く形で、寮の管理人の人に挨拶をして自分用の部屋鍵を受け取った。この寮は男女共有で階層で分かれており、共有スペースもあるらしい。構造としては1階が男女共有のスペース、2階が男子部屋、3階を跨いで4階が女子部屋とゆう構造になっている。俺と光秀の部屋は2階の端っこの部屋だと言う。


「ここが俺たちの部屋だ」

「おお!」


部屋を見ると2段ベットがあり、勉強が出来るように机も用意されていて部屋の中でも生活が出来るように色々な準備ができていた。寮ではなかったら、ルームシェアをしている友達って括りでも全く問題ないくらいの部屋だった。


「正治はベット上な。俺は来る前から下に居たしその時は一人だったしな」


光秀は俺が転校する前は1人でこの寮生活を送っていたらしい。元々一緒に寮生活を送っていた人物が居たみたいだが、家の事情で学校を中退する事になって居なくなってしまった。それでしばらくの間空きが出来たが俺が来た事で光秀は嬉しそうに見える。


「そうだ。光秀」

「うん?なんだ」

「俺がこの学校に来た目的を軽く話そうと思うんだ」


光秀は浮かれていた顔から真剣な顔に変化して話を聞こうとする体制になってくれた。


「理事長さんからは、少しだけ話は聞いているぜ。確か弟と一緒に転校する前に、八仙乱と敵対している組織に攫われたって」

「事情知ってたんだ」

「ごめん。理事長さんが知っておいてほしいって軽く話されているんだ。詳しくは事は正治が自分から話す時が来たら聞いてあげてとも言っていた」

「そうなんだ。じゃあ、悠真さんがそう言っていたなら話そうか」

「教えてくれ、この学校に来る少し前のことを」


俺はここ最近に起こったことを全て話した。この話をしている間の光秀は、しっかり最後まで聞いていた。


「それで今に至る」

「•••大変だったな。それにしても、襲ってきた奴らの正体は何だろうな?」

「悠真さんから、少しだけ説明されたけど敵対組織としか分からなかったよ」

「そっか。弟見つかって助けられるといいな。俺も何か手伝えそうなら手伝うからこれからの生活でも助けていくから改めてよろしくな」

「うん。ありがとう」

「話を聞いていたら、こんな時間になったな。もう寝ようぜ」


窓から外を見ると辺りはもう暗くなっていて、部屋の中にある時計を見ると日付が変わりかけていた。


「おやすみ光秀」

「おやすみ正治」



「おはよう正治」

「うーん・・・おはよう光秀」


昨日はかなり遅く寝たせいかまだ寝足りない。光秀に起こしてもらった後は、光秀に教えてもらいながら学校に必要な物を揃えて2年3組の教室に向かう。光秀も同じクラスなので、道も迷う事なく進む事が出来るためしばらくの間は昨日の案内でだいぶ覚えたが校舎をより覚えれることに専念できそうだ。


「あっ!そうだそうだ」

「うん?どうした光秀?」

「正治は教室にはまだ入らないで職員室の方行ってくれって言われているんだった」

「分かった。行ってくるよ」

「後でな」


教室のドアを開ける前に、光秀が今思い出したかのように言った。昨日の話した内容が濃すぎたのだろう。俺は光秀と別れ、職員室まで向かうことにした。校舎を完全には覚えてないものの、今後自分が使うであろう教室は昨日の案内で覚えたつもりだ。


職員室前に着き、コンコンとドアをノックしてから中に入る。


「失礼します。2年3組の水野です。光秀から職員室行くようにと言われて来たんですが」

「あっ!水野君こっちに来てもらえる?」

「はい」


西原先生が立っている方向に来いと言われたので、他の教師に挨拶をしながら向かう。


「朝からごめんなさいね」

「いえいえ、どうして来るよう言ったんですか?」

「聞きたいがいくつかあったのと、理事長から水野君は先生と一緒に教室に行くよう言われているのよ」

「はぁ・・・」

「多分なんだけど、理事長は貴方の事が心配なんでしょう。だから、1人にならないように最初だけは理事長に付き合ってあげて」


悠真さんって、意外と心配症なのか。悠真さんが代々から受け継いだ八仙乱に属している学校だがら、襲われることはない気がするけど万が一のことがあったと悠真さんは心配しているのだろう。


「悠真さんが心配していて、この状況になったのは分かりました。それで先生は自分に何を訊きたいのですか?」

「あっそれなんだけどね。はいコレ」


先生は思い出したかのように、机の上に置いてあるプリント一枚を俺に渡してきた。プリントに書いてある字を読む。


「校外学習の案内?」


読み進めていくと、そのプリントには約1ヶ月後に校外学習として班別による山登りを行うと書いてあった。


「毎年やっている学校行事なんだけどね。班別だから、自分達で班を組んでその班で山登りを行いより親睦を深めようってゆう行事。先生とがこれを話したのは、班をどこでもいいから組んで欲しいのとそのプリントの下にある記入欄に氏名が欲しいのよ」

「班を組むですか」

「まだクラスの人達と顔合わせもしてないから全然先でいいのだけど、最低でも水野君を含めて4人は最低でも欲しい。それ以上でも問題ないわ」

「分かりました。班員は考えておきます」


了承すると同時に、プリントの下にある記入欄に自分の氏名を書いて西原先生に渡す。


「問題なし。これで要件はおしまい。ちょうどいい時間だわ。教室に行きましょう」

「はい」


西原先生は立ち上がり必要な物を持って、一緒に教室に行った。


「水野君はここで待ってて、名前を呼んだら入って来てくれる?」

「分かりました」


そう言って、西原先生は先に教室に中に入って行き中で顔も名前の知らない見たことにない人達に俺のことを軽く紹介している声が聞こえて来る。


「水野君入って来て」


西原先生が俺を呼んだ。中に入っていいらしい。教室に外で立っていたのは大体5分ぐらいだろうか。教室のドアを持ち開けて中に入る。そして先生に隣に立ちクラスみんなの顔を見る。その中には光秀や昨日校舎を案内してもらった山口さんがいた。


山口さんは俺の視線に気がついたのかニッコリと笑みを浮かべ俺に返して来る。俺はそれに気がつき、少し気まずくなったので声を出して自分の名前を言う。


「水野正治です。この高校にはまだ不慣れな事があるので、助けてくれると嬉しいです」


俺の名前と一言を言うと、クラスの人達から拍手やよろしくなどの声を飛び交った。


「はいはい静かに。水野君の席は、佐藤君の隣に座ってくれる?」

「分かりました」


俺の隣は同じ部屋の光秀になった。新しい環境で知ってる人が近くにいるのはありがたい。


「それでは朝のホームルーム終わりです。授業の準備をして下さいね」


担任の西原先生は、教室を出て行くと同時に1時間目の授業の先生が入れ替わりで入って来る。


「授業始めるぞ」




授業終わり




休み時間になった。俺はこの時、次の授業を光秀に教えてもらった後クラスメントみんなからの質問攻めにあっていた。それと同時に1人1人名前を教えてもらったので一度に覚えるのは大変だが、覚えようと努力していた。


そして、授業や休み時間の会話に忙しくしていると気がついたら放課後になっていた。


「今日の授業もお疲れ様でした。この後水野君は理事長室に向かってくださいとの事ですので行って下さい」

「分かりました」


悠真さんから呼び出しみたいだ。何か要件でもあるのだろうか?俺が理事長室に向かい中に入ると悠真さんと七枝さんが仕事をしていた。


「来たね。正治君。まずは初登校初授業はどうだった?」

「大丈夫でした。クラスメイト達全員に話す事も出来たと思います」

「うんうん、授業の方は?」

「前の高校とちょっと内容が違うだけのなので少し助けてもらいながらやれば、付いていけるので大丈夫です」

「そうか」


悠真さんはやはり心配症なのだろう。理事長としての顔を持っていることから、転校としての評価も気にしないといけないのだろう。


「前置きこれくらいにして、本題に入ろう」

「本題?」

「昨日の話の続きだよ。仕事の話」


これから先、攫われた弟に会うためには必要なことの話が今日の放課後出て来た。

年始に週一に投稿したいと言いましたが、また遅れる可能性が高くなってしまったので週一ではなくなる可能性があります。

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