第三十三話 魔王(元クラスメイト)と英雄(弟子)
「じゃあ、何をしたら信じてくれるんだ?」
本当に、用心深すぎる。ちょっとくらい、信じてもいいんじゃないか? 一応、元クラスメイトだし。
「そうですね。あなたが言うには、ここは異世界なんですよね? じゃあ、魔物を出してください。そうすれば、信じますよ」
……なーんだ、そんなことで良かったのか。案外、簡単だな。
「オルト、ブラキス、エメラルド、マリン、【人化】解除して」
「「「「りょーかい」」」」
……あれ? ちょっと、全員大きくなってる? ずっと人化だったから、わからなかったけど、レベルが上がると、ちょっと大きくなるんだな。人間の年齢と一緒か。……あれ? じゃあ、レベルを上げすぎると老衰? で亡くなる? いや、そんなことはないはずだ。レベルを上げすぎて死んだ、なんて話は聞いたことがない。
「はい、これでいいか?」
「……え、本当に、異世界なの?」
「だから、最初から、そう言っているだろう」
「俺でも、魔法が打てちゃったり、召喚ができちゃったり……」
「するぞ? いま、私はお前を召喚したんだから」
「え? 俺って、召喚されたの?」
うーんと、違うな。
「正確には、魔王を召喚しようとしたところに、死んだお前の魂が混ざり合って、異世界転移……ではないな。異世界転生というような形になったということだ」
「えっと、つまり、俺って……」
「そうだな。魔王だ」
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