第十五話 お前! 女だったのか!
は? どういうことだ? 何かいきなり出会っただ青年に弟子にしてくださいとか言ってきたんだが……流石にありえないよな? うん。ありえない。聞き間違えだ。そうに違いない。
「気の所為ではありません! 師匠! 私はあなたの弟子になりたいのです! その闘気、隠しても無駄ですよ。 私にはすべてが見えている!」
あかーん、気の所為じゃなかったー……どうやって振り払おう。いや、そもそもあんた誰だよ。名前も言っていないじゃないか。
「あの、あなたの名前は?」
「ああ! 言い忘れていました! 何という失態。すいません。私は、Sランク冒険者のアルカです!」
……はぁ? Sらんくぼうけんしゃ? ……いけないいけない。語彙力が超低下してしまった。というか?Sランク冒険者がAランクの新人に弟子入りとか前代未聞だろ。……そうだ!こういう輩はその人に嫌われることを恐れているはずだ。だから、こう言ったら大丈夫なはず!
「あのな、私はモンスターをテイムしている。だから弟子を取るつもりは全然ない! というか考えていなかった。なので諦めて違うところに弟子入りしてくれ」
「……そうですか。わかりました。では、弟子入りは諦めます」
よし! うまいこと躱せた! よし、さっそく逃げるか。
「私を奴隷にしてください!」
もっとあり得ないのが来たー。奴隷って、奴隷って! ……ゴホン。少々取り乱してしまった。やっぱり奴隷っているんだな。
でもな、アルカ、好き好んで奴隷になろうとするやつはいないと思うぞ。
……っとそういえばステータスってどうなんだろう。
狂人かは置いといてSランク冒険者のステータスには興味はある。
「あんた、ステータスはどうなっているんだ?」
「っは! 師匠からあんたと言ってもらえた! 距離が近づけたのでは? いや、呆れられている可能性も……」
「そんなことはどうでもいい。ステータスは?」
「はい! こちらです! 【ステータスオープン】!」
アルカーナ 人間 女 Lv48 天職 遊撃剣士
HP550 MP680
腕力480 防御力100
俊敏790 知力740
スキル
空間魔術Lv4
ユニークスキル
実力者Lv10 超実力者Lv10 極実力者Lv10
真実力者Lv10 –実力者Lv55
称号
神の名 –実力者
えっ……女? えっ⁉ マジで⁉ そういえば割と声高いなーとは思っていた! ……でもさあ、言い訳も聞いてほしい。こんな凹凸のない体、間違えるって。てかじゃあボーイッシュなイケメン銀髪碧眼女子とかモッテモテじゃない?……同性から。
「むー、なんか失礼なこと考えてますね! コンプレックスなんですから!」
「ごめんって。あと話は変わるが–実力者って何?」
そうなんだよな、この娘、変なユニークスキルがいっぱいあるんだよな。
Lv上限もなぜか無いみたいだし。
「ああ、そのことですね。私は、洗礼式の時から実力者というスキルを持っていたんです。そのスキルは変な感じで、モンスターを倒すことではなく、筋トレや本を読むことで上がっていったんです。そして変だなーと思いつつもレベルを上げまくっていたらそうなったんです」
へぇ、知識を得ることや筋トレで上がるスキルか。なんか楽しそうだな。
……はい。さっきから怖くてスルーしていましたが聞きます。
「神の名って何?」
「ああ、そっちもですか。そっちは普通に世界で1番強くなればいいんですよ。簡単でしょ?」
「……えーっとつまり「世界最強が弟子にしてください!」って言っているってことでおーけー?」
「はい! 間違いないです! 師匠に弟子入りした理由は、ステータスだけじゃないんです。なにか、言い表せないような、才能というか、何かを師匠が持っているような気がしたんです」
ふうん。なんか意味深なこと言ってくるねぇ。……よし!
「アルカ! 貴女を弟子にします!」
「……っはい! ありがとうございます!」
こうして、私は世界最強女の子を弟子にしたのだった。
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最後がまとまらなかった……




