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ABC詩集シリーズ

銀集う世界 ―君の死の意味が消えた未来で-

作者: 仲仁へび
掲載日:2021/10/30





 かつてこの村には、木の棒すらもてない病弱な少年がいた。

 けれど、その少年は頑張って強くなり、世界の脅威を取り払うまでになった。

 しかし、その少年は今はもういない……。




 ねぇ、お話しよう。

 こうして会いに来るの、久しぶりだね。

 私までこの村から出て行っちゃったから、お墓の管理する人いないのかな。


 君は敵が降らせた銀光の弾幕に突撃していって、消えてしまったらしいね。

 君の仲間からは相打ちだって聞かされたよ。


 名誉ある死だと皆は褒めたたえるけど、納得できない。

 どうして生きてくれなかったの?


 世界が良くなるよりも、君が生きてくれる方が、ずっとよかったのに。


 帰ってくるっていったじゃない。


 私がいるこの場所に。


 私の存在って、この場所の存在って、君にとってそんなに軽いものだった?


 生きるために、頑張ってくれるほどのものじゃなかった?


 あれから、何年も経ったけど。


 結局その敵は復活してしまったらしいよ。


 多くの分身が、生まれて育っているって。


 無駄死にだったなんて嫌だよ。


 私は嫌だけど、君の命と引き換えに平和な世界が残ったなら。


 まだ良かった。


 私は良くないけど。そこに意味があったのなら。


 それなのに、まるで無意味だったなんて。


 そんな世界になってしまったから、死んでしまった君の復讐をするために、私は剣をとったよ。


 この手に。傷だらけの手に。


 ほら、無意味どころかマイナスになちゃってる。


 たくさん傷も負ったよ。


 危ない目にもあったよ。


 だから。


 だから、


 これだけのものが、幸せが消えていったんだから。


 最後に頑張ったご褒美くらいほしいな神様。

 もしその時が来たら、一目で言い。


 会いたい人に会わせて。




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