1.与えられたランク、そして。
ここから第2章ですね。
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――俺が、世界最強?
アミナの言葉に、思わず首を傾げてしまった。
いやいや。たしかに、ギルド最強の拳闘士ダンに、同じくその呼び声高いアミナを倒しはした。だがそれだけで、世界最強という扱いを受けるのは早すぎる。
俺はそう考えていたのだが、どうにもその声は二人だけではないらしい。
「それで、俺に新しいランクを与えるって話だけど……?」
「あぁ、そうじゃ。あとお主には、特別な仕事を与えるぞい」
目の前にいる好々爺然とした老人は、そう言って長い髭を撫でた。
思いっきり背中が曲がって、杖をついている彼はここの長。要するにギルド長なのだが、威厳というものは感じられず、むしろ孫が可愛い爺ちゃんといった感じだ。
正直、俺にもこの人物が何故ギルド長なのか分からない。
薄く開いた目の奥、そこにある瞳からも覇気は感じられなかった。
「特別な仕事……?」
そんな相手からの言葉に、俺は眉をひそめる。
するとギルド長は笑って言うのだった。
「まずお主には、EXランクという特別な地位を授けよう。これは他に並び立つものがいない、という人物に与えられるものでの? お主で二人目じゃ」
「はぁ、なるほど……?」
それが、どれほど凄いものなのかはハッキリ分からない。
なにせ俺が冒険者になったのは数日前。リンやアミナなら、あるいはその価値を理解するのだろうけれども……。
「そして、こちらが本題なのだが……」
そう考えていると、ギルド長はこう言うのだった。
「お主にはこれから、世界各地の強者との雌雄を決してもらうぞい」――と。
そこで初めて、彼は鋭い眼光を向けてくる。
だがそれ以上に俺は、世界各地の強者、その言葉に震えが止まらなかった。
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