6.動き出す伯爵家。
第1章〆!
次回ついに、伯爵家からの刺客??
アミナとの決闘後。
ギルドでの俺の評価は、驚くほどに向上した。
なんでも世界有数の魔法剣士として、特別なランクを与えられる、とか。
「別にそれは良いけど、もっと強い奴と戦いたいな」
そう思いながら談話室でくつろいでいると、声をかけてくる二人がいた。
俺に声をかけてくる二人といえば、言うまでもなく決まっている。
「もっと強い奴って、難しいんじゃないでしょうか?」
「そうだね。リッドくんより強い、となるとね……」
――リンとアミナ。
何かの縁だ、ということで一緒にいることが多くなった二人だ。彼らは俺の独り言に対して、真剣に頭を悩ませている。
そこまで難しいことを言っているだろうか。
俺にはそれが、不思議で仕方なかった。
「だって、キミがいま王都でなんて呼ばれているか知ってるの?」
「え、なんて?」
首を傾げていると、アミナがそう言って。
隣にいるリンと顔を見合わせて、呆れたようにこう言うのだった。
「キミはもう、世界最強だって呼ばれているんだよ?」――と。
冒険者になって数日のこと。
俺は、どうにも身に余る評価をされているようだった。
◆
――リッドの噂は、伯爵家にも届いていた。
「まさか、冒険者になっていようとはな……」
彼の父、アランは息子の評価を聞きほくそ笑む。
世界最強の冒険者、という肩書きは素晴らしいではないか、と。これだけの箔がついていれば、貴族の中でも有数の地位に就くことも可能だった。
目先の利益に目がくらんだアランは、即座に使用人に指示を出す。
「冒険者リッドの身柄を拘束せよ!」――と。
その結果が、なんとも惨めなものになるとも知らずに……。
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