異世界転生
しんだ、死んだ、自殺した。
そうそのはずだ、だがここはどこだ?
今はやりというよりジャンルとして確立された異世界転生ものの神の世界みたいなところだ。
もしかして本当に転生するのか自慢じゃないが特に何かしたことはない誇れない人生だけ「いや、それがいいのさ。」ど。
「だれだ!いや、誰ですか?」
気づいたら目の前に人がいた。
だが神というには威厳がなく寝そべっている。しかも、どうみても俺より若い高校生ぐらいだ。
「いや威厳ないって失礼だなぁ。まあ僕は邪神だよ。怠惰の神というね、」
心が読まれているな。まあ本当に神様なんだろうな。邪神っていうけどそんなに悪い神には感じないな。まあ寝そべっているから怠惰っていうのは説得力はあるけど。
「ふうん。死んだから混乱してたけど、僕が邪神ということには驚かないのか。まあ日本人ならそんな信仰心もないから神にひれ伏したり、しないか。」
混乱か確かに死んだら転生には混乱したけどな。いやそもそも転生なのか?いやそういえば
「あの、それがいいって、何ですか。俺より立派なことした人や、あなたが、邪神ならそれこそ悪いことした人もたくさんいると思いますけど?」
「うん。そうだろうけどね。君みたいに何か挑戦してなくて、そのくせ後悔から次の人生は頑張ってくれるやつにこそ転生してもらいたいのさ。」
それは、俺が何かしたから転生させるというより何もしてないから、怠惰の神としての権能から選んでいるのか。そして、次の人生で頑張って欲しいということは何か神として自分にしてもらいたいことがあるのか?邪神ということは何かいやな感じがするな。
「そうだね。君には魔王とは言わないけど、人間に大きな被害をだして欲しいな。………なんてね、そんなにむずかしいことは求めないよ。君には僕の加護を与えるよ。その加護が君みたいに怠惰な人間にこそ合うんだ。そしてその加護を持った君が目立って人から何か尊敬されてくれると、僕にとっても利益が出るということだよ。まあ人殺しして恐れられてもいいけどね。要するに君には目立ってもらいたいのさ。」
えーと加護ってどんなのかな。そして俺が転生するのはどんなところかな?
「さてと、ひとまず何してもらうかは説明したから転生してもらうよ。大丈夫、転生しても君とは会話できるから詳しい説明は転生してからね。まあ転生する時にある程度の知識も与えるからね。」
え、ちょっと待ってよ。
「はーい。じゃばいばーい。そんな危険なところには出ないから安心しなよ。」