ワレハカミトナッタノダヨ
迷走し始めたなと感じる今日この頃
「シィッ!」
向かってくる兎のような魔物を首を狙って一撃で仕留める、首が飛び血しぶきが宙に舞い、髪と服を濡らす、前の俺なら忌避感から吐いてしまっていたかもしれないが…
「フハハハ、チガワガミヲヌラスコノカンカク!ジツニスバラシイ!サイコウノキブンダ!」
そう叫び魔物の群れに突っ込む
「フハハハ、キサマラハカゾクモ!トモモ!ナニモマモレヌママシンデユクノダァ!」
そう嗤いながら魔物を確実に、一匹残らず、狩り続ける
「オノレノムリョクヲシリ、ゼツボウシナガラシンデユケェ!」
優しみ溢れるあのナイスガイがどうしてこうなってしまったのか、それは半年前にさかのぼる
♦♢♦♢♦♢♦♢♦
「もう無理だお終いだぁ」
俺はパンツの山の上に座りながら呟く
「なんでパンツしか出ないの?俺パンツの山ができるほどガチャ引いたんだけど、もう絶望しかないよ、オワコンだよ、こんな異世界なんて嘘だよ」
虚空に向かって愚痴をこぼす
「まぁ何もしなかったらずっとこのままだと思うし、ガチャ引き続けるしかないか」
そう言って立ち上がる
「そうさ『最後に愛は勝つ~』ってあの有名な曲も言ってじゃないか、そうこれは俺のガチャ愛とパンツの戦いだ、俺なら必ず!きっと!たぶん!勝てるかもしれない!」
一ヶ月後
なぜパンツしか出ないの?俺に異世界をパンツで生き抜けというの?酷すぎない?
二ヶ月後
パンツを見ただけで禁断症状が出てくる、手がぶりゅぶりゅするのぉ~
三ヶ月後
死ぬしかないじゃない!
四ヶ月後
パンツを引いた奴は、『不運』と踊っちまったんだよ…
五ヶ月後
まそっぷ!
六ヶ月後
この汚らしい阿保がァー!!
七ヶ月後
吾輩は神となったのだよ!フハハハハハ!
八ヶ月後
ワレハシンソニシテゼッタイナルシハイシャ!サァヒザマズクガイイ!
こうして一ノ瀬裕二は闇に呑まれたのであった…、え、パンツしか出ないだけで大袈裟すぎるって?その通りだけどそれが一ノ瀬クオリティだからしょうがないじゃない
もう少しで!もう少しで女の子が出てくるから!