表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

リビング出入り禁止

 リビングにはテレビがある。普通にある。型が古くなってきたので買い換えた。一緒に住む人たちは使い方が変わるとわからなくなるかもしれないから、同じメーカーで同じリモコンのものを選び購入した。喜んでもらえると思ったが、これも大きな勘違い・大きな思い上がりでしかなかった。

 ものが届いて設置をした時の義母の第一声

「怖い・恐ろしい」

画面が大きくなったからなのだろうか。使い方が変わることへの不安なのだろうか。それとも地震などで倒れてくるかもしれないことへの不安なのだろうか。その一言だけだと私にはわからない。


「しょうがないじゃない年寄りなんだからそんなもんよ」


 リビングでテレビを観る。普通のことだと思う。

 それが許されなくなった。

 前回の話で登場人物の数が合わないのは、ここに紹介する姪がいたからだ。

 現在二十一歳だっけかな。音大に通う義兄の娘。5人兄弟の3番目の子。女の子。

 その子が居候している。私も今は居候だけれども。

 ここの家は作りが古いので少々妙な間取りだ。リビングに隣接し洗面所がありその奥がバスルームになっており、洗面所が脱衣所を兼ねる作りになっている。リビングと脱衣所はガラス張りの引き戸で磨りガラスの向こう側がレースのカーテンで仕切られている。リビングにいてもその中が見えることはない。

 その姪が風呂に入る時私はリビングを追い出される。テレビを観ていても関係なく追い出される。姪に追い出されるのではなく妻に追い出される。気を遣いなさいよと追い出される。のんびりと映画でも観るなんてことはありえない状態になった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ