嘆生歌
人世多勞少靜閑
苦艱窮躁色生顏
無親背孝豈吾好
及恨洪鈞心自潸
【訓読】
人の世勞多くして靜閑少なく
苦艱窮まりて躁色顏に生ず
親を無し孝に背くは豈に吾好まん
洪鈞を恨むに及びて心自づから潸たり
【詩形】
七言絶句、仄起式
【押韻】
上平15刪(閑、顏、潸)
【訳】
人生は苦労が多くてのどかに過ごせる時間はほとんどない。
苦労が達するといらだちは顔にも現れる。
親をそしって孝行に外れるのは好む所じゃない。
造化の主に不満を覚えようとした時、心は独りでにさめざめとしてくる。