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5.奴隷

僕が街の中に入っていくと、悲鳴を聞いた兎達が飛び跳ねて逃げて行く姿が遠くに見えた。


兎の生活している街。

街の建物は、僕の世界の100年前ぐらいの技術だろうか。

人間の家より少し背が高い気がする。飛び跳ねるからだからだろうか。興味深げに周りを眺めていると、遠くから沢山の馬の足音が聞こえ徐々に近づいてきた。


鎧に身を纏い、剣を携えた馬上の兎達が僕を取り囲む、


1匹だけ赤い鎧を身に付けた、少し偉そうな兎が僕に向かって命令する。


「脱走者!後ろを向き手を上げろ!」

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