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骨肉の争い
同じ一族の中で皇位継承を巡って戦うなんて
なんて醜いことなのだろう。
このようなことをサルマ王国の民は思ってい
た。
しかし国民も指をくわえて見ているほどの余
裕はなかった。
戦争が始まるのだ。
安全なところに逃げたいというのが、人間の
心理なのだろう。
どんどん国を出て行くか戦争に巻き込まれな
いと思われる、国のはずれにいっていった。
これを先代の国王たちがみたらどうおもうこ
となのだろう。
きっと悲しむことだろう。
サナマ三世はそう思っていた。
しかしジェルト五世の側近を止めることはで
きなかった。
皇位継承者として争っているサルマ三世とサ
ントス十五世は言ってみれば被害者だ。
お互い譲ろうともしている。
これは家臣同士の権力争いなのだろう。




