ツインテール訓練術
ふわふわツインテール。彼女を例えるならそう例える。
髪色は、少しだけ薄いピンク。瞳は水色。メルヘン少女。ツインテールって言っても実際は肩までしかなかった。
「えっと、この子が花って子だよ。天城花。」
「へ、へぇ〜」
素直に頷けないのは、彼女。花が不機嫌そうな顔をしていたからだ。
「んで、何で私が記憶喪失の奴に魔法を教えなきゃダメなの?莉菜や翔がいるじゃん」
「ほら、莉菜は家事をしてくれるし?翔は買い出し行ってくれてるし?いいでしょ?」
「...」
会話に入れなかった。
「まぁ、真日菜のお願いだからいっか。」
と、花が納得すると満足そうに真日菜は出てった。
「それで、魔法は使えないの?」
「うん」
「じゃあ、私がお手本を見せるからよく見ててよ。」
拓海は頷いた。
そして、何の前触れも無く魔法は発動された。
彼女の片手の手の平に、赤いマホが集まっていく。その赤いマホは次第に明るく、黄色い色になっていってた。
やがて、直径10cm位の球になったかと思うと彼女がその球を、豪速球で投げた。
簡単に言うと、壁が破壊された。
「これが一番簡単な魔法よ。拓海もやってみて。」
「う...うん。」
「まずは、手の平を出す。その次、意識を手の平に集中。マホが集まってくのを念じるの。」
「こう?」
「そうね。そのまま意識を集中させてー」
中庭の廊下から莉菜が歩いてくるのが見えた。思わず意識を莉菜の方に向けてしまった。
「あ。」
その瞬間何が起きたと言うと、爆発した。
花のように、壁では無く。
僕の手の平で。
大爆発だった。
「うあ!?」
僕はチリチリになった事は想像できるでしょう?貴方の想像している通りです。
こんな、事になってたら花に怒られるー
「ういー危なかった。」
「え」
彼女は無傷だった。
「もう!お兄ちゃん!何て事してるの!」
少女の怒声が聞こえた。やっぱり莉菜だったかー。
そう思った瞬間、意識を手放した。