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魔法を教えて
体交換されてから、3日目の事である。
拓海は、真日菜に呼び出される事になる。
「拓海ー?入るよ?」
「いいよ」
ベージュに緑が薄く混ざっている髪をハーフアップにした彼女が部屋に入る。
「何?」
「もう、体は大丈夫?痛い所無い?」
「無いよ!もうすっかり元気だよ。」
「そう。なら、ちょっと来てくれない?」
「え?別にいいけど」
そう言って、呼び出された場所は中庭。
かなり、大きくここがお屋敷と言う事は丸分かりだった。
「拓海はここで、明日のために訓練してもらうの」
「え?訓練って」
「魔法の訓練っていうか練習よ。」
「そっか。まぁそうだよね」
「急に開き直っちゃって。どうしたの?」
「ううん。何でも無い」
「そう。じゃあこの眼鏡かけて」
「うん。」
「うわっ!なんか赤いのがふわふわと...」
「えぇ。攻撃型のマホを集めたわ。貴方のためにね」
「で、どうやって魔法を使うの?」
拓海が疑問に思った時、真日菜の声では無い少女の声が聞こえた。
「それは、私が教えるわ。記憶喪失の拓海さん?」
そこには、ふわふわツインテールがいた。