エピローグ
ですから、ご忠告申し上げたのです。生徒たちの語らいは、お嬢様がたの妄想にとどめていただいた方がよろしいのです。
「美」を独り占めするのではなく、距離をおき、理解できる皆様とわかちあうのです。
かの美少年ナルキッソスも「美」を独り占めしようとしなければ、溺れ死ぬこともなかったでしょうに…。
――――――――
閉鎖的な空間では、儚く短い恋が花を咲かせる。花はクピドという名の蜜蜂を誘うように、その色香を競い合う。
生徒たちのネクタイが緩み、甘く睦まじい花咲きほこる。そんな花園を乙女が夢見る。
それが、院長という名のアフロディーテが撒き散らしたクピドだとしても。
乙女たちは財布の紐が緩み、脳内が花咲きほこる。
背徳への階段、美へのオマージュ。
それが魅惑の楽園、カフェ・ギムナジウム――
『カフェ・ギムナジウム』を最後まで読んで下さり、誠にありがとうございます。
途中、古い表現とかがあり、若い方には「?」なところもございますが…。
初めは室内の様子もすべて三人称にしていましたが、せっかくなので読者の皆様にもお客様気分を味わっていただきたいと、世間では少ない“二人称小説”の形を取らせていただきました。
三人称の部分とごっちゃにならないよう、ストーリーテラーは執事風な口調にして区別をしてみましたが、初の試みだったのでうまく表現できているか不安ですが、いかがでしたでしょうか。
小説は昔から書いていましたが、今から思うとどこか自己満足のような感じでした。
ですがこの作品は、楽しんで読んでもらいたいという一心で書きました。
現在、新作を作成中ですので、また遊びに来ていただけると嬉しいです。




