九夜 処刑完了♪+発動開始(笑顔で処刑なんて言うな!)
(小説と現実の両方に)悪夢の足跡が聞こえてくる…学生ゆえの戦いが…。
処刑開始♪
「お・ら・ぁ・ぁ・ぁ・ぁ・ぁ・ぁ・ぁ・!・!・!」
『遅! 二十秒はその言葉で過ぎたぞ。 もっと速く動け、よ!』
真直ぐに落ちてくる巨大な拳、それをゆっくりと半歩下がり避ける。だが、その速度より、ゆっくりに落ちてくる。
「な・に・!・?・ ・避・け・た・だ・と・!・?」
半場呆れ顔になっている俺。 めんどくさいので(ヒドッ!)一気にケリをつける事を決める。
『聞こえているか分からないけど、言っとくわ。早くしないと持ち主の仲間が死ぬかも知れないからな。終わらせるぞ、』
「できるだけ早くしてくれ!」
あれ?俺の口から発したのに俺の声じゃ無い。 ああ、持ち主の声か、(俺は手をポンと叩く) 理由はどうあれ早く終わらせたいのは同じか。 ポンと叩いた時に持ち主が呆れていた気はしたが、
『じゃぁ、行くぜ!」( 『」は俺達二人一緒に話した時の合図。)
たっ、地面を蹴る軽快な音、それでいて裏は相手を追い詰める闇より深い音。
姿は相手の視界から消え、絶望に叩き落す。
「ど・こ・に・い・る・?・姿・を・見・せ・ろ・!」
ベア2は周りを見渡すが、俺の姿を捕える事は出来ないのだから無意味だ。周りにいる10数体を狩る。
(…なぁ、持ち主さんよ。 もしかして俺自信への魔力の配給を止めていないか?)
正面にいるベア2を放って、後ろの軽く100体はいる妖鬼の命を半分ほど狩る。疑問点があったので心の中で聞いてみる。
(あれ?分かったか(汗 まぁいいじゃん。そっちも意識あるみたいだし。)
(いや、俺としては見境無く死神の命をまっとうする方がいいけど。)
(そうだったな。 お前は僕と違って異名では無く、本物の死神だったよな。)
(そゆこと。)
俺達以外には分からないであろう話をする。いつのまにか周りの草まで刈っていた。
「た・す・け・て」
後方でベア2の声がした。それに答えるべく、そいつの近くまで瞬間的接近発動。 返事を返す。こいつと同じ速度で、
『ダ・メ・だ・よ」
こいつは顔を驚愕に歪ませようとする。完全に歪む前に右手の鎌でこの世の終了を告げた。
『処刑完了♪』
俺は鎌を地に落とし、両手を握り締めて話す。 笑顔でその言葉を放つのはグロイぞ。まぁ今回はこいつに助けられたからしょうがない。 …あれ、途中から僕の視点に戻っている!? やったー!
「終わったから早く体を返してよ。」
『はーい。』
僕の腕に、僕の感覚が宿る。 僕の足に、僕の感覚が移される。 僕の体に、僕の意識が宿る。
僕は僕に戻ったんだ。
でも今回は持ち主が呼んだ事を忘れるなよ!そんな声が頭に響いた。 たしかに僕が無意識のうちに呼んだかも。
自然体に立っていた僕は、時間を潰すため、周りを回ってウロウロする。 彼女が戦っている限り向こうに戻ってはいけない。
彼女がしている死闘の中に僕みたいな者が割り込んで良い訳が無い。 全てを、《万物ヲ喰ラウ者》が入って良い訳が無い。 僕は周りをクルクル回る。行ったり来たりを繰り返す。
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「はぁ、はぁ、」
私の息は高い熱がこもっている。肩を大きく揺らして呼吸をする。 もう汗だく!一人でやるんじゃなかった。 敵が目の前にいる妖鬼だけだから生きているのかも知れないけれど。 けど!
「なめないでよね!」
杖を竹刀に見立てると、剣道の構え道りにもっている。その杖から再び、青い火炎弾を5発ほど、正面にいる恐竜の頭に放つ。一つ一つが直径50cmはあるから並の敵なら倒せるけれど、全ての弾を軽く尾で払うのはさすがに自身消失しちゃうな。
「あれを使うしかないよね。」
私は不敵に笑う。相手はそれをお気に示さないみたい。
ジュールが帰って来た時に、私がいなかったら、笑い話にもならないわね。 いきなりコンビ解消なんて嫌だからね! それに私はあいつの事が…、やっぱりいいや。 それより行くわよ!
「やぁぁぁああぁぁぁああ!!!!!!!!!」
私は杖を天へ向け、高く持ち上げる。
前回の変化の書き方はどうでしたか?よろしければ、感想を。(自分称俺の方は十二夜に再び出てきます。)
残党撲滅!《万物ヲ喰ラウ者》
自然界操作!《生命ノ導キ》