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第33夜
僕を見つけた祖父は
『これ以上お前を両親(アイツ等)の元に置いては置けない。まだ戻れる……』
そう言って僕を連れ去った
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「ちょとまて!連れ去ったって誘拐か!?」
「ちゃんと置き手紙したっておじいちゃんは言ってたケド……」
すかさずツッコミをいれる瀧月君を見て、やっぱり皆祖父の行動は誘拐に見えるんだと思った
まぁ、僕も後々になってから思ったことだが…
「実際の所はどうだったんだ?」
亜矢椿先輩が阿比王に訊ねる。祖父の奇行を聞けば訊ねたくなるのもわからなくもないが………
「あっ?まぁ、してたケド……」
阿比王はその時の置き手紙が誘拐擬きの文面だったコトを話した
まぁ、書いた内容が
『サ ニ オ ア カ
ナ ハ マ ズ ゲ
イ 、 エ カ ロ
。 カ タ ッ ウ
エ チ タ ハ』
っと言う置き手紙だったそうだ
もはや犯罪者にしか感じなかった……
「……お前のじぃーさんって常識って言葉を知っているのか?」
「さぁ……」
こればかりは、僕も祖父に常識を知っているのかを聞きたくなった




